Psychedelic Sampling

ターキッシュ・サイケデリアの重鎮、新たな方向性を目指したアルバムを発表!

ライス・レコードから発売した『ファンク・アナトリアン』(AYR-22037)が各方面で話題になったトルコ人ギタリスト、ムスタファ・オズケント。さらに彼の名前を世に知らしめた73年の名作『ファンク・イスタンブール〜ゲンチリック・イレ・エレレ』(AYR-22039)もリイシューし、これも大きな注目を集めることができました。そんなムスタファの最新作がこの度完成、今回もライスでリリースすることになりました。

60年代からイスタンブルのラジオ局においてジャズやタンゴの専属バンドのメンバーとして活動をスタートさせたムスタファは、これまでソロ作品を16作品ほどリリースしてきた大ベテランの音楽家。ベルギーのブリュッセルにてピアノの演奏と和声を学んだという彼は、これまでに北米や西欧などでコンサートやテレビ番組に出演するなど、世界を股に掛けた活躍をみせる一方で、アレンジャーとしてトルコの様々なアーティストの作品を手掛けるなど、裏方としても手腕を振るってきました。

そんなムスタファが前作『ファンク・アナトリアン』と同じトルコのロック・レーベル“Hammer Muzik"で制作したインストゥルメンタル作品が本作『サイケデリック・サンプリング』で、彼の音楽活動60周年記念盤でもあります。若い時分よりファズ・ギターにワウ・ペダル、フランジャーなどのエフェクターを積極的に取り入れ、常に時代の最先端の技術を使ってトルコの伝統音楽の刷新を目指してきた彼が今回取り入れたのがサンプリング技術でした。もちろんヒップホップ黎明期のようなチープな音質ではなく、2020年代らしさを感じさせる高音質にアップデートされています。さらにギターとサズを組み合わせた〈サズタール〉なる独自の新楽器を含む全ての楽器演奏とアレンジ、録音、ミックスまでをムスタファ自身が行い、彼が心の底から目指す現在のターキッシュ・サイケデリアをここに完成させました。

アナトリアン・フォークをベースにサイケデリック・ファンク、ジャズ、ロック、ブルーズがミックスされた、実にオリジナリティ溢れるサウンドの数々。トルコ音楽ファンや辺境音楽好き、またベリーダンス・ファンにもお勧め出来そうな内容です。

(メーカー・インフォメーションより)