CD

Pictures At An Exhibition, A Night On Bare Mountain: Leibowitz / Rpo

Mussorgsky, Modest (1839-1881)

User Review :4.5
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BVCC37343
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

“・・・しかし、また夜はやってくる・・・”
驚愕レイボヴィッツ版!「禿山の一夜」 !!

世界初CD化。1962年ステレオ録音。シェーンベルク、ヴェーベルン、ラヴェルらに師事した作曲家で、モントゥーに学んだ指揮者でもあるルネ・レイボヴィッツ[1913-1972]は、十二音音楽の研究書など著述家としても活躍した才人。
 彼が録音した「禿山の一夜」は、通常のリムスキー=コルサコフ版に大改作を加えた問題作で、マニアのあいだでは昔から有名な存在であり、長らくCD化が待ち望まれていたものでした。
 カットや楽器の変更、追加、極端なステレオ効果など、目立つ部分を数え上げるときりがありませんが、中でも最も大きなものはクライマックスでのウィンド・マシーンの登場と、コーダでの大胆過ぎる改変ぶりでしょう。
 夜の禿山に魑魅魍魎が集って饗宴を繰り広げたのち、陽の光にたじたじと退散して平和な朝を迎える、というのがこの作品の大まかな物語。
 しかしここでは、フルートによる平穏なソロの後、低音楽器を中心に冒頭の主題が響き、再びトゥッティによる無気味なクライマックスを形づくって幕を閉じるという運びに変更されているのです。
 まるで地の底で、やがてやってくる新たな夜を思って哂笑するモノノケたち、あるいはついに陽光も平気になってしまった(たとえばグリューネヴァルトの描いたような)モノノケを思わせるこのエンディング、一度聴いたら忘れられないインパクトが確かにあります。
 カップリングの「展覧会の絵」では、編曲者のラヴェルがレイボヴィッツの管弦楽法の師だったこともあってか、そこまで過激な変更はおこなっていませんが、それでも随所でオーケストレーションが変えられており、色彩感の徹底した演出がおこなわれているのが面白いところ。
 鳴り響くバスドラの重低音や、ギラギラとした色彩を完璧に捉えたケネス・E・ウィルキンソンによる録音も見事で、さすがは当時、音質の優秀さで名を馳せていたRCA“Living Stereo”シリーズの中でも目立った存在だと納得させてくれます。
 《グノムス》《ビドロ》での圧倒的なダイナミズム、《カタコンブ》での鋭利なサウンドなど、驚きの場面の連続です。録音効果を存分に生かした、派手でくまどりの濃い強烈な《展覧会の絵》といえるでしょう。

 ムソルグスキー
1.展覧会の絵[ラヴェル編]
2.交響詩「はげ山の一夜」[R=コルサコフ&レイボヴィッツ編]
[演奏]
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ルネ・レイボヴィッツ
[録音:1.=1962年1月17日、2.=1962年2月6日]
[世界初CD化]

LP初出:VCS‐2659(1963年3月発売)
ADD/STEREO/24 BIT 96KHZ REMASTERING
初出:1963.3.1(USA)

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Comprehensive Evaluation

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ルネ・レイボヴィッツ指揮、ロイヤル・フィ...

投稿日:2021/02/25 (木)

ルネ・レイボヴィッツ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるムソルグスキー作品集です。 この盤はレイボヴィッツの代表的なアルバムと知られており、大胆なアレンジがされた禿山の一夜が有名です。 演奏自体も両方なかなかのダイナミックであり、録音から50年以上経った今でも面白さがあるのは、レイボヴィッツの音楽が良いからでしょう。 録音もなかなか優秀。 ただ、やはりと言うか初めて聴く人には向かないと思う。 何枚か聴いた人がこの演奏の面白さが分かると思いました。

レインボー さん | 不明 | 不明

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レイボヴィッツの怪演「はげ山の一夜」が8...

投稿日:2010/02/06 (土)

レイボヴィッツの怪演「はげ山の一夜」が8年ぶりに復活ですね。R=コルサコフのスコアにスネア・ドラムやシロフォン、ウィンドマシーンなどを導入し、3箇所の大幅なカットを断行し、果ては悪魔が過ぎ去って平和が訪れるコーダを悪の神が勝利するコーダに変更、とやりたい放題。録音も楽器の左右移動や遠近対照など遊び心にあふれたもので、ぜひ一度は体験していただきたいと思います。

papageno さん | EGYPT | 不明

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ステレオサウンド誌で嶋譲氏が「ウィルキン...

投稿日:2010/01/27 (水)

ステレオサウンド誌で嶋譲氏が「ウィルキンソンの五指に入る名録音」と評していたが、音の鮮烈さこそ当時の録音としては群を抜く素晴らしさだが、エネルギーバランスが高域側に寄り過ぎており、コントラバスや、トロンボーン、テューバの力感が不足するのが気になる。これはリマスタリングの問題だと思われ、イコライザーで補正すれば解消するものの、ウィルキンソン録音では数少ないSACDだけにやや残念!禿山の一夜はリムスキー・コルサコフ編ベースにつき、オリジナルほどの過激さは無いが、これはこれで面白い。展覧会の絵はレイボヴィッツだけにもっとユニークな解釈を望みたかった。

meji さん | 神奈川県 | 不明

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