Lieder: Bonney(S)Martineau(P)

“The Other Mozart”
バーバラ・ボニー
モーツァルトの末息子（第6子）、
フランツ・クサーヴァーの歌曲を歌う！　

明るく可憐な美声で人気の高いリリック・ソプラノ、バーバラ・ボニーは、モーツァルト歌いとしても有名ですが、その彼女が、モーツァルトの末息子、フランツ・クサーヴァーの大変珍しい歌曲集をレコーディングしました。これらの歌曲は彼の死後、約150年を経てザルツブルクで再発見されたものです。
　ピアノは、ボニーの伴奏でおなじみのベテラン、マルティノー。聴いてみるまでは、いったいどのような歌曲なのか想像もつかないですが、初の試みをボニーとマルティノーという願ってもないコンビで聴けるのは幸いなことです。聴いたことのない作品というのはとかく躊躇しがちですが、ボニーが歌うなら是非とも聴いてみたいものですし、何ら抵抗無く自然に楽しめるに違いありません。

※フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844)は、父モーツァルトが亡くなる5ヶ月前に末息子（第6子）として誕生。5歳の時、プラハでニーメチェク（父モーツァルトの伝記作家）からピアノの初レッスン。7歳の頃から、ピアニストを目指して父の簡単な作品を弾くようになり、同時に、父のライバルとされたサリエリに歌唱のレッスンを受けます。さらにウィーンでフンメルやフォーグラー、アルブレヒツベルガーらに音楽教育を受け、後にヴォルフガング2世を名乗り、各地で活躍したとされます。彼の本当の父親は父モーツァルトの弟子であの未完のレクイエムを完成させたジュスマイヤーであるというスキャンダラスな説も。

収録曲（全27曲）
1 Romanze (In der Väter Hallen ruht) Op.12 (Stollberg) 1808

Sechs Lieder ?1809
2 Das liebende Mädchen (Baumberg)
3 An spröde Schönen (Müchler)
4 Nein! (Karl Müchler)
5 Der Schmetterling auf einem Vergissmeinnicht (Baumberg)
6 Klage an den Monday (Hölty)
7 Erntelied (Hölty)

Acht Deutsche Lieder 1810
8 Die Einsamkeit (Unger)
9 Das Klavier (Zacharia)
10 Der Vergnügsame (Götz)
11 Aus den Griechischen (anon)
12 Todtengräberlied (Hölty)
13 Mein Mädchen (Jacobi)
14 Maylied (Hölty)
15 Das Geheimniss (Schiller)
16 Ständchen (Körner) ?1820
17 An Emma (Weit in nebelgraue Ferne) Op.24 (Schiller) 1820

Sechs Lieder Op.21 1820
18 Aus dem Französischen des J. J. Rousseau
19 Seufzer (Hölty)
20 Die Entzückung (Hölty)
21 An Sie (M. Salomon)
22 An die Bäche (Haim)
23 Le Baiser (?)

Drei Deutsche Lieder Op.27 1820
24 An den Abendstern
25 Das finden
26 Bertha’s lied in der nacht
27 Erinnerung (after Byron) 1829

バーバラ・ボニー(S)
マルコム・マルティノー(Pf)