The Long Voyage Home

★1940年 アカデミー賞
作品賞ノミネート、脚色賞ノミネート、撮影賞（白黒）ノミネート
作曲賞ノミネート、特殊効果賞ノミネート、編集賞ノミネート
★1940年 NY批評家協会賞 監督賞受賞

巨匠ジョン・フォードがアメリカの劇作家ユージン・オニールの戯曲を映画化。
全編を貫くダイナミズム、そして香りたつ詩情。ジョン・フォード作品として近年再評価の機運が高まっている隠れた人気作。撮影は本作の翌年の『市民ケーン』（41）のパン・フォーカス撮影で映画の新たなスタイルを確立させた名手グレッグ・トーランド。本作でもその手腕をいかんなく発揮し、夜の大海原や霧が立ち込める港など、陰影に富んだ官能的なまでに美しい映像を作り出している。脚本はフォードの映画史に残る傑作『駅馬車』（39）やサム・ウッド監督の大作メロドラマ『誰が為に鐘は鳴る』（43）などを手掛けたダドリー・ニコルズ。またフォード作品には欠かせない名優ジョン・ウェインも若かりし頃の初々しい姿を見せる。その後も数多くのフォード作品に出演するウェインだが、本作で演じた役が最もお気に入りと語っている。
HDマスター版で待望の国内初ブルーレイ化！


＜スタッフ＞
監督：ジョン・フォード
製作：ウォルター・ウェンジャー
原作：ユージン・オニール
脚本：ダドリー・ニコルズ
撮影：グレッグ・トーランド
特殊効果：L・T・レイトン、R・O・ビンガー、トーマス・T・モールトン
編集：シャーマン・トッド
音楽：リチャード・ヘイグマン

＜キャスト＞
ジョン・ウェイン
トーマス・ミッチェル
イアン・ハンター
ウォード・ボンド
バリー・フィッツジェラルド

＜ストーリー＞
イギリスの商船グレンケアン号は西インド諸島のある港へ停泊するが、船員たちは上陸が許されず、彼らは不満をつのらせる。古参の水夫ドリストルはこっそり上陸し、酒と女たちを調達すると船内はたちまち乱痴気騒ぎに。やがて第二次世界対戦が勃発し、彼らは極秘で爆薬輸送の任務につくことに。危険と隣り合わせの航海に、船員は不安と緊張を高まらせてゆく。

劇場公開：1949年5月20日