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【収録作品】
・めし
周囲の反対を押し切って結婚したものの、今は倦怠な雰囲気が否めない夫婦の家に、奔放な姪が転がり込み、二人の間にささやかな波紋を投げかける。病気降板の千葉泰樹監督に代わりメガホンを取った成瀬巳喜男は、本作でその長い低迷を打破するだけでなく、独自の映画スタイルを構築する記念すべき傑作を誕生させた。また、主演の原節子は、この年の女優賞を総ナメにして、成瀬演出に名演で答えている。
・浮雲
戦中戦後の混乱期にあって、ただ愛欲の赴くままに互いを拠り所とし、流され落ちていく男女を見つめた恋愛映画の傑作。『俺にできないシャシンは、溝口(健二)の「祇園の姉妹」と成瀬の「浮雲」だ』と、小津安二郎監督の言葉が伝えるように、本作は、成瀬巳喜男の集大成であり、また、日本映画史に残る名作中の名作である。主人公の男女を演じた高峰秀子と森雅之にとっても代表作であり、その見事な演技は忘れ難い。
・娘・妻・母
東京山の手に住む家族が、経済的な躓きから、その“家”を物質的にも精神的にも失っていく。前作『女が階段を上る時』の成功で、“女性映画の巨匠”として面目躍如を果たした成瀬が、15年ぶりの共演となった原節子と高峰秀子をはじめ、仲代達矢、団令子、森雅之といった東宝オールスターを総出演させて、一層の豪華版を図った作品。この年の東宝No.1ヒットを記録した。
・乱れる
前年「名もなく貧しく美しく」で監督デビューを果たした松山善三のオリジナル・シナリオによる成瀬巳喜男最期の代表作である。高度成長の波に呑まれる地方都市の家族をみつめながら、義理の姉弟という社会的なモラルに拒絶された男女の道行きを、成瀬は抑制した演出で冷徹に見つめた。ラストでの、ヒロイン高峰秀子の表情が胸を突く。
・女の中にいる他人
誤って不倫相手の女性を殺してしまった夫。告白を受けた妻は驚愕するが、結局はその裏切りを許し、子供のためにも事件を隠蔽しようと画策する。サスペンスという成瀬映画には珍しい題材ではあるが、市井の一家庭にスポットを当て、殺人を犯した夫と家を守ろうとする妻の心の動きが、スタンダード・サイズの画面に緊張感たっぷりに描かれて秀逸の一遍である。
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