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ジャック・ロンドン 犬物語 柴田元幸翻訳叢書

Motoyuki Shibata

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784884184568
ISBN 10 : 4884184564
Format
Books
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わずか40年の生涯で200近い短篇を残した作家、ジャック・ロンドン。代表作「野生の呼び声」を含め、柴田元幸が精選・翻訳した珠玉の作品5篇を読者に贈る。

【著者紹介】
ジャック・ロンドン : 1876年、サンフランシスコに生まれる。10代の頃から牡蛎密漁、漁船乗組員など職を転々としながら各地を放浪する。やがてゴールドラッシュにわくクロンダイク地方へ金鉱探しの旅に出る。そのときの越冬経験が、後に高い評価を得る小説『野生の呼び声』などの背景となる。1916年に40歳で他界するまでに50冊以上の作品を残した

柴田元幸 : 1954年、東京に生まれる。米文学者、東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、ブライアン・エヴンソンなどアメリカ現代作家を精力的に翻訳する。文芸誌MONKEYの責任編集を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    犬から人に注がれる真っ直ぐな視線。それは人の心を見透かす。信頼と愛には全力でもって応え、憎しみや悪意にはそれに対応する気持ちを胸にかかえる。私自身が飼うのであれば、狼のような犬に憧れる。強さで寄り添って欲しいと思うから『ブラウン・ウルフ』のラストには号泣。『バタール』彼を狼から守った、それも何かの愛。『あのスポット』気休めに一話、というところ。『野生の呼び声』再読すでに三回目。自然と犬の強さにただ圧倒される。『火を熾す』敢えてこのバージョンを紹介してある。なるほどと思うが、やはり犬の視線がある方が圧倒的。

  • buchipanda3

    ジャック・ロンドンの短編集。極寒の地を生きる人々と犬たちの様々な繋がりを描いた物語を集めたもので、どれもタフでシビア、狡猾で非情、それでいて愛おしさも感じさせる生き様を堪能した。これはハードボイルドと言ってもいい。特に「野生の呼び声」は主人公の犬・バックの波乱に満ちた半生が綴られ、その変貌、いや成長していく姿に圧倒される。徐々に目を覚ます野生の魂、一方で愛する者への忠誠と献身、その両面を見せる気位の高い姿を愛でながら読んでいた。「バタール」「ブラウン〜」は違いが有れど共に人と犬の深い結び付きを感じさせる。

  • アナーキー靴下

    犬中心の4作品と、犬が登場しない版の「火を熾す」を収録した秀逸な一冊。『犬物語』として編まれた本書にこの「火を熾す」、不在の相棒として想像させてくれて絶妙だと思う。「バタール」「野生の呼び声」はロンドンらしい犬物語。暴力と愛情、気高さと服従、善悪を超えたリアリティに苦々しくも魅了されてしまう。「あのスポット」は軽妙で面白い。訳者あとがきに「そう捨てたものではない」とあるが、そんな控えめな評価では勿体ないほど面白い。「ブラウン・ウルフ」は一番残酷な話だと感じた。犬にこんな試し行動するなんて読むのがつらい…。

  • ぶち

    ジャック・ロンドンの犬の物語は大好きです。氏の描く犬の物語は、飼い主との生活から野生の生活に移っていく犬、その逆に野生から飼い主との新たな生活に移っていく犬の2つのパターンに大別できるように思います。そして、氏の野生という概念には狼のイメージが色濃く反映しています。飼い犬から狼に、狼から飼い犬へ。どちらの場合でも狼に対する尊敬と畏怖が感じられます。この叢書には、中小編の犬の物語と代表作の一つである『野生の呼ぶ声』と『火を熾す』が収められています。ジャック・ロンドンのファンにも、犬好き狼好きにもお奨めです。

  • 帽子を編みます

    「野生の呼び声」あとがきによると「バタール」の姉妹篇となる予定で、4千語の予定が3万2千語を超える中篇となったとのこと。出版されて以来一度も絶版になったことのないジャック・ロンドンの代表作です。読み始めて、選ばれた言葉の連なりに没頭しました。次々に繋がっていくエピソードの数々、犬のバックの成長、ときおりきらめく先祖から受け継ぐ魂の記憶、擬人化された犬ではなく、なぜこれほど犬をヒトにわかるように書けるのか。バックとジョン・ソーントンとの間の愛情の交歓、確かに犬には愛があるのです。犬、この素晴らしきものよ。

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