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ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-

Motoyuki Shibata

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757433946
ISBN 10 : 4757433948
Format
Books
Release Date
January/2020
Japan

Content Description

近現代の英米文学を独自の視点で選び抜いて翻訳し、日本の読書界を動かしている翻訳家・柴田元幸が、翻訳に対する考え方や自身の翻訳手法について述べたとっておきの100の言葉(と、なぜか本人のボケツッコミ)を集めた一冊。東京大学での翻訳の授業や、講演、対談、インタビューなど、さまざまなシーンのシバタセンセイが登場します。


本書は、エッセイや講演、対談、インタビュー、東京大学での授業などを記した、さまざまな文献、音声資料、ウェブサイトなどから柴田元幸の名言を選び抜いて編んだ語録集です。

構成は「ぼくが考える翻訳とは」、「ぼくの翻訳手法1&2」、「ぼくが考える翻訳という仕事」、「ぼくの翻訳の教え方」、「ぼくと村上春樹さんとのお仕事」、そして番外編として「ぼくから若い人たちへのメッセージ」の全7章。翻訳とは結局、何をどうすることなのか、翻訳をするときに頭と身体はどう動いているのか、といった練達の翻訳家ならではの言葉から、実はあまり本を読んでいなかった若き日々、不登校になりかけた幼少時代を踏まえての若い人たちへのメッセージまで、リズミカルな言葉で紡ぎ出されます。

柴田訳のファン、翻訳に興味のある方、英語を勉強中の方、本が好きな方、言葉について考えるのが好きな方、そして、なぜだかこの本を手に取ってしまったあなた――どなたにもおすすめの一冊です。


【目次】
第一章 ぼくが考える翻訳とは -- 理想の翻訳、自然さも等価で、正しくて当たり前、東京での生活は「翻訳」だ 他

第二章 ぼくの翻訳手法 その1 -- なぜyou を訳さないのか、ファッションと車とゴルフは、聖書は事実に勝つ、翻訳者泣かせのturn、かなり2だが2でなくても 他

第三章 ぼくの翻訳手法 その2 -- 忠実さが仇になる、 ダジャレをどう訳すか、しっくりくる言葉しか使えない、不透明さも作品の一部、漢語と和語のせめぎ合い 他

第四章 ぼくが考える翻訳という仕事 -- 原文を見ずに訳す、頭のいい人は翻訳に向かない、職業適性検査の結果、柴田元幸の「翻訳以前」、とりあえず先へ 他

第五章 ぼくの翻訳の教え方 -- むにゃむにゃよりちょっと良くする、読点は人格上の問題だ、受験勉強が役に立つ、和製英語は恥なのか、たらこスパゲティの出現 他

第六章 ぼくと村上春樹さんとのお仕事 -- 村上春樹の翻訳の特徴、誤訳を指摘される、キュウリみたいにクール、 腎臓移植?、翻訳する作家たち 他

[番外編] 第七章 ぼくから若い人たちへのメッセージ -- 原書と翻訳書どちらを読むか、わからなくてもかまわない、ああいうのは聞き流していいと思う、見栄で読む、英語を読める喜び 他


柴田元幸 プロフィール
1954(昭和29)年、東京生まれ。米文学者、東京大学名誉教授、翻訳家。
ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、ブライアン・エヴンソンなどアメリカ現代作家を精力的に翻訳。2005年にはアメリカ文学の論文集『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞を、2010年には翻訳『メイスン&ディクスン(上)(下)』(トマス・ピンチョン著、新潮社)で日本翻訳文化賞を、また2017年には早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌「MONKEY」(スイッチ・パブリッシング)の責任編集も務める。英検1級(優秀賞)。

【著者紹介】
柴田元幸 : 1954年生まれ。米文学者、東京大学名誉教授、翻訳家。アメリカ現代作家を精力的に翻訳。2005年にはアメリカ文学の論文集『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞を、2010年には翻訳『メイスン&ディクスン(上)(下)』(トマス・ピンチョン著、新潮社)で日本翻訳文化賞を、また2017年には早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)の責任編集も務める。英検1級(優秀賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ずっきん

    翻訳とは、よじ登った塀の向こうを覗いて、こうだったよと伝えること。なるほど。うん、いつもありがとう♪

  • あーびん

    翻訳家柴田元幸の翻訳にまつわる意見100。読んでいて、翻訳について考えることは結局日本語について考えることなのだと思った。原文に引っ張られて日本語がおかしくなったり、意味がつながらなくてあきらかに誤訳じゃないかって思うものも読んでいてたまにあるし。「誤訳が多いhurt」「村上春樹訳のカーヴァーはある種突き放したような暴力性みたいなものがまろやかになる気がする」「日本国憲法の英文版の主語の不在について、“この憲法は誰が語っているんだろう”」などいろいろとふ〜んとなる内容だった。

  • aloha0307

    春樹さんの翻訳論 と全く同様に、活字が浮きだってこちらに迫りくる感じ...面白かった☺ 「翻訳なんて、全部間違っている」...ある意味 真理だね✿ 明治時代の翻訳が日本語を多くつくったに👀です 日本国憲法は誰が語っているのだろう❓〜確かに殆ど主語がないですね。sombreという単語 私もしりませんでした^^; セミコロン;はカンマとピリオドの中間で一呼吸という感じ コロン:は すなわち&具体的には...参考になったなあ(平伏)

  • 空猫

    prime reading。翻訳について柴田氏が過去30年間あちこちで執筆、対談、した事をまとめてあるので、ダイジェスト版というかお試し版というか、そんな一冊。…翻訳の方が圧倒的に時間の節約になるのはわかっていても、それでも、翻訳を読むのは何か損をした気がしてしまうのだ(68)。それは重々承知の上です。はい。勉強します。藤本和子さん訳の本を読んでみたいけれど難しそうな本が多いような…(´ω`)

  • Yuuki.

    うーん・・・。様々な場所での柴田先生の発言をまとめた名言集的な本なわけだけど、なんだか何かのダイジェストや総集編でも見ているような気分だった。話の前後が無いせいで、ものによっては言いたい事がイマイチ伝わりにくい。面白いトピックや役立ちそうな話も、部分的に引用されているため物足りない。引用元は一般の出版物以外のものもあるけれど、せっかくなら少なくとも普通に手に入るものに関してはフルで読んだ方が面白かったり有益だったりしそう。

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