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『源氏物語』と藤原氏(仮)

Motohiko Izawa

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569856698
ISBN 10 : 4569856691
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

栄華を極めた道長は何を恐れたのか。光源氏が賜姓源氏でなければならなかった理由。なぜ実在の冷泉帝と同名の天皇が物語に登場するのか。光源氏が准太上天皇という最高位まで昇り詰める理由。『源氏物語』と『平家物語』の共通点。『源氏物語』のストーリーは、明確な目的があって描かれている!

目次 : 第1章 道長はなぜ『源氏物語』を必要としたのか(他氏排斥で成立した藤原摂関家の二百数十年/ 皇太子を退かせ、天皇に退位を迫る藤原氏 ほか)/ 第2章 奈良時代から続く藤原氏の政治手法(一大勢力となった嵯峨源氏/ 良房が「天皇代理」になれた裏事情 ほか)/ 第3章 『源氏物語』の不可解な謎(不遇な十代を過ごした紫式部/ 一条天皇への特別な献上品だった『源氏物語』 ほか)/ 第4章 物語文学は怨霊信仰が生み出した(『古今和歌集』編纂の真の意図とは/ 六歌仙に日本一の美男美女がいる理由 ほか)

【著者紹介】
井沢元彦 : 作家。1954年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局(政治部)の記者時代に、『猿丸幻視行』(講談社)で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ムカルナス

    藤原摂関政治は冷泉天皇の時代に政敵の源高明を陥れて失脚させ政界から放逐することで盤石なものとなるが 道長は敗者が怨霊となって祟ることを恐れ 現実世界とは逆の話を紫式部に執筆させ敗者の鎮魂を行う。だから源氏物語では光源氏の実の子が冷泉天皇として即位し、光源氏は准太上天皇という最高位になる。同様に古今和歌集は敗者の惟喬親王派の紀貫之に敗者の和歌を中心に編纂させたもの、平家物語も敗者の平家の怨霊を鎮めるため、世阿弥の夢幻能も敗者の霊を鎮めるもの。日本文学・芸能は怨霊の鎮魂がテーマになっているという。

  • ヨハネス

    源氏物語を読みたいので入門手引きとなるか、と思ってたらいきなり「今これを読んでいる人は日本史に興味がある人だと思います」で始まり、大いに落胆。日本史まるでわからないのに。が、思いがけず日本史にまで興味が持てるほど面白かったです。肝心の源氏物語については後半から出て来て、こちらも満足できました。日本人の思想の根底は「怨霊」観でできているんですね。「日本人なら誰でもご存じでしょう」のエピソードを一つも知らず劣等感でいっぱいだったのを、大分克服できた気がします。歴史学者が狭い範囲しか研究しないのがいけないんだ。

  • ゴロチビ

    大河ドラマ便乗本の一つには違いないが、井沢氏の歴史観(日本の権力者は常に滅ぼした相手を鎮魂して来た。)に沿って「源氏物語」を解釈したもの。そう言われれば確かにそう思えて来るが、ただ、たとえフィクションでも敵を持ち上げれば己れには悪いイメージが貼り付き、それこそ言霊のように自分に不幸が返って来はしないか?わざわざ自らを貶めるキャンペーンをする?という疑問も残る。井沢氏の作品は若い頃読んだ「猿丸幻視行」以来(たぶん)で懐かしく、大昔に読んだ梅原猛「隠された十字架」等も思い出し、日本人の鎮魂文化に想いを馳せた。

  • モビエイト

    日本の怨霊信仰から源氏物語を読み解いていく井沢元彦さん。怨霊信仰がわかると昔の人の考え方、行動様式が解明出来るので面白いと思いました。

  • おはぎ

    源氏物語の時代は源氏と藤原氏が拮抗していた中で、なぜだろうと思い、「逆説の日本史」の著者の怨霊説を期待して読了。確かに源氏の怨霊を恐れる筋書きも成り立つが、当時の貴族の数や序列を鑑みるに、源氏はそこそこ力があり、本の主人公の姓にするほどてはなかった感があり。

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