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闇祓 角川文庫

Mizuki Tsujimura

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041147320
ISBN 10 : 4041147328
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

転校生の高杉要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。優等生の澪は、クラスになじめない要に気を遣ってこわごわ話しかけ徐々に距離を縮めるものの、唐突に返ってきた要のリアクションは「今日、家に行っていい?」だった――。この転校生は、ヤバい。身の危険を感じた澪は、陸上部の憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが――。学校で、会社で、団地で、身の周りにいるちょっとおかしな人。みんなの調子を狂わせるような、人の心に悪意を吹き込むような。それはひょっとしたら「闇ハラ=闇ハラスメント」かもしれない。「あの一家」が来ると、みんながおかしくなり、人が死ぬ。だから、闇は「祓わなくては」ならない――。辻村深月が満を持して解き放つ、本格長編ホラーミステリー!

【著者紹介】
辻村深月 : 2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • のり

    ◯◯ハラスメントは世に多数ある。新たなハラスメントを人の闇につけ込む疑似一家が多数の死傷者を出す首謀者に…闇ハラVS闇祓の攻防。人心掌握に長けた一家。信じていたからこその反動も大きい。これもまた、氷山の一角でしかない。他にも蠢く一家が多数。彼等の戦いに終わりは来るのか…辻村ホラーも魅力的だった。

  • JKD

    感じ悪いと言われたくないが故の行為が裏目となり、安定していたはずの距離感が不快に変わっていく。何気ない発言や行動でいわゆる地雷を踏んだとき、何ハラかわからないハラスメントを受け恐怖に襲われる。まさに闇ハラ。他人の闇を押し付けられ、抗いながらも押し通され逃げ場も失っていく。全ては社会が生み出した闇の家族によるものらしいが、この家族が入れ替わっていくというから手がつけられない。エンタメ性強めですが物語の根幹は精神的な恐怖でしかない。読みごたえ抜群のホラーでした。

  • ぶち

    【夏だ。ホラーだ。涼しくな〜れ】幽霊やら物の怪やら怪異現象やらが登場するわけではないのですが、とても怖いです。心の闇(ネガティブな心情や想い)を一方的に相手に押しつけ、不快にさせていくハラスメント(闇ハラ)が、私の周りでも日常的に起こり得ることだと思えてしまうことが怖いです。そして、闇ハラにあった人間が闇に飲みこまれ落ちていき、別の闇を周りに振りまき始める様子にゾワゾワしてきます。自分自身も闇を周りに振りまく加害者にすらなりうると思えてきて、さらに怖くなってきます。これは新たなホラーですね。

  • kana

    このやられた感、余韻、最高です。学校、マンション、職場…組織に巣食う「悪意」の末路と真相として、全然有り得ると思ったし、他の著作でも共通していますが人間関係における「嫌な空気」を描くのが本当にうまい。最初は連作短編だと気付けませんでしたが、つながりがわかった時は鳥肌が立ちました。読後も、ぽっかりと口を開ける大きな暗い穴を見つめ続けているような空虚な感覚が残っています。そして悲しいかな、闇祓はファンタジーでも、闇ハラは存在する現代社会なり。辻村さん、ホラーでもたまらなく私が好みの作品かいてくれて大好きです。

  • セシルの夕陽

    【闇ハラ】闇ハラスメント…ネガティブな事情や気持ちを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動と行為。あるある、こんな人に出会ったこと。この作品は、誰でも持っている闇の部分を操り、支配し、挙げ句の果てにとり憑く人たちの話だ。私もネガティブな感情を人にばら撒いてなかったか⁈ 闇ハラを感じたら⁈ など、身近でリアル。短篇集のようで長編ホラーミステリーは、ナゾの転校生:白石要、彼に目をつけられる原野澪の加害者と被害者の単純な話ではなかった。第二章『隣人』が特に怖かった。プロットさすが❗️

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