Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ノンケ女医長

  読了日：2024/09/24

  デパートアンソロジーという言葉に惹かれて買いました。うーん、残念ながら、各作品でデパートの存在感がさほど感じられなかった。製作側の意図は分からないが、読者としては舞台にデパートが出てくる作品が選ばれたという感触で、積極的なデパートらしさが希薄。ちょっと残念だった。そんな中、初めて読む阿川佐和子さんの作品「雨あがりに」は、断トツの存在感。母と娘が過ごした時間と、デパートの風格が非常にマッチしていて、老舗店とはこうあるべき、と納得できて、良かった。

• のんちゃん

  読了日：2024/04/03

  350年の歴史を誇る老舗デパート三越。その三越を舞台に人気作家6人が紡ぐ短編集。やはりこの堂々たる歴史に因む、過去をうまく取り入れたファンタジーの物語が多かった。私事だが、うちから日本橋三越迄はドアtoドアで30分。実は昨日も三越近く日銀に至る道の桜を従姉と見に出かけ、三越でランチをご馳走になった。昨日はこの作品集を途中迄読んでいたので、玄関のライオン像、吹き抜けの天女像等特別な思いで眺めてしまった。作品の中での出来事のようにライオン像が、前を横切る私を目で追っていた、と思うのは、錯覚ですよね😆

• ひさか

  読了日：2024/04/30

  オール讀物23年9,10月合併号辻村深月:思い出エレベーター、24年1月号伊坂幸太郎:Haveanice day!、23年8月号阿川佐和子:雨あがりに、7月号恩田陸:アニバーサリー、5月号柚木麻子:七階から愛をこめて、12月号東野圭吾:重命る(かさなる)、の三越350周年特集である6つの短編を24年2月文春文庫刊。三越と、そしていずれの作品も「時」がひとつのテーマになっているのは、そういう注文だったのか偶然そうなったのかはわからないが、うまく生かされていてファンタジックな運びになっているのが楽しい。

• いつでも母さん

  読了日：2024/02/29

  老舗デパート『三越』日本橋本店に行ったことなどないけれど、この包装紙は知っている。ロゴはやなせたかしさんということも何かで聞いたことがある。それはさておき、そうそうたる作家6名のアンソロジーを楽しく読んだ。それぞれに三越がちゃんと？堂々と？存在していた。350年ですって(！（驚）元々は「三井越後屋」という呉服屋さんですよね？『時ひらく』というタイトルが素敵だ。

• fwhd8325

  読了日：2024/05/11

  三越は百貨店の中でも特別な存在感がありました。日本橋の本店よりも銀座店の方が幾分敷居が低いように感じていて行く機会が多くありました。社会人になって、初めて三越でスーツを買ったときの高揚感を今でも覚えています。このアンソロジーには三越への敬意が感じられ、多くの方にとっても、ここは特別な場所なんだなと思いました。

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