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この夏の星を見る 下 角川文庫

Mizuki Tsujimura

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041162903
ISBN 10 : 4041162904
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。

【著者紹介】
辻村深月 : 2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • イアン

    ★★★★★★★☆☆☆スターキャッチコンテストの開催に向けて動き出す下巻。様々なものが失われ、自粛を余儀なくされたコロナ禍。その空白を埋めるように、亜紗・真宙・円華らはコンテストにのめり込む。星を捕まえる♀yしさを知った彼らは、対象をあるものに替え活動を全国に拡げていく。感染者はまるで罪人のように扱われ、「自粛」こそ正義だったコロナ初期。その生々しい記憶を俯瞰して眺められる今だからこそ、心に響く物語になるのだろう。十数年後、コロナの記憶を持たない若者がこの作品に触れた時にどう感じるのか、知りたい気もする。

  • セシルの夕陽

    コロナ禍で諦めたこと、出来なかった行事や大会、思い出になるはずの修学旅行。コロナで奪われたたくさんのこと。でも、だからこそ、出来たことも出会えた人もあった。中高生たちの力や思いが詰まった天体観測【スターキャッチコンテスト】 そこで終わりじゃなかったみんなの気持ち⭐️ 青春小説は好きだ♡ 心奥にしまい込んでいた懐かしい気持ちが、熱く迫り上がってくる🔥 土星・木星はガス星で降り立つ『陸』がない、北極星は地球の自転により替わる。知識が増えた🌟 解説は宇宙飛行士:山崎直子氏🌟

  • seba

    いよいよ「スターキャッチコンテスト」の当日。生徒たちだけでなく、周りの大人もわくわくしているさまが眩しい。そしてコンテストから数ヶ月。同じ空を共有した生徒たちの輪は、自身の心境や身近な人間関係に対しても、思わぬ形の変化をもたらしていた。改めて、コロナ禍により日常が変容させられ、その中だからこそできたことがあった一方で、本来できるはずだった当たり前というものはやはりあって、それを思うと少なからぬ悔しさは湧いてくる。それでもどんな状況であっても、「楽しもう」という前向きな意志は何よりの武器になるのだと思えた。

  • ぱお

    中高生の時間って、大人とは全然違う流れ方をする。あの3年間をコロナで邪魔された子たちの気持ちは、どこへ向ければいいのだろうと思っていたが、この本に出てくる子たちのように、前をむいて進むことができていたならいいなあと思う。 コロナがあろうがなかろうが、いろんな葛藤を経験しながらみんな成長していく。あの異常だった時間を乗り越え、元の道なら出会えなかった仲間を得られたことが、彼らのこれからの人生を豊かにするならば、結果幸せな人生だよなあとほんわかした気持ちで読み終えた。

  • カブ

    離れていても空は繋がっている。長崎、茨城、東京と離れていても、同じ時間に夜空を見上げ、オンラインで繋がるスターキャッチコンテスト。青春だ!

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