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あかずの扉の鍵貸します 集英社文庫

Mizue Tani

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447057
ISBN 10 : 4087447057
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

封をしたい過去、あらぬ真実、果たされざる約束‥‥秘密の扉に委ねてみませんか?
「まぼろし堂」と呼ばれるその複雑な造りの館には、時空を超えて潜めておきたい、さまざまな「人の歴史」が預けられていた――。

火事で家族を失った大学生の水城朔実(みずき・さくみ)は、自らを育ててくれた恩人に頼まれ、「幻堂設計事務所」、通称「まぼろし堂」を訪れる。あるじの幻堂風彦(げんどう・かざひこ)が案内してくれたのは、館内に迷路のように広がる部屋の数々。この「まぼろし堂」には、「あかずの間」を貸し出すというもう一つの顔があり、さらには訳ありげな下宿人たちを受け入れてもいて‥‥。

金木犀香る北鎌倉の古い洋館を舞台に繰り広げられる、心あたたまるファンタジック・ミステリー。

【目次】
一章 開けっぱなしの密室
二章 地下室の向こうへ
三章 天の鍵穴
四章 いつかオルゴールが鳴る日
五章 木犀の香に眠る

【著者略歴】
谷瑞恵(たに・みずえ)
三重県出身。1997年、『パラダイスルネッサンス――楽園再生』でロマン大賞佳作に入選し、デビュー。「伯爵と妖精」「思い出のとき修理します」「異人館画廊」などの文庫シリーズ、単行本では『木もれ日を縫う』『語らいサンドイッチ』『神さまのいうとおり』など、著書多数。

【著者紹介】
谷瑞恵 : 三重県出身。三重大学卒業。『パラダイス ルネッサンス』で1997年度ロマン大賞佳作を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    あかずの扉をめぐるゴシックファンタジーでした。不思議な空気が漂い、物語にどんどん引き込まれていきました。自分だったらあかずの扉の中にどんな秘密を閉じ込めようか考えてしまいますね。心あたたまる物語でした。

  • よっち

    恩人・不二代さんに心残りを聞かされた大学生の水城朔実。彼女に頼まれて「幻堂設計事務所」通称「まぼろし堂」を訪れ、その複雑な造りの館に魅了されてゆく物語。時空を超えて潜めておきたい、様々な人の歴史が預けられているまぼろし堂。主の幻堂風彦が案内してくれた迷路のように広がる部屋の数々、あかずの間を貸し出すというもう一つの顔。開けっぱなしの密室、訳あり親子の過去、新たな下宿人が探しているもの、行方不明だった風彦の妻、館に眠る人骨の噂の真相など、そこにこめられたそれぞれの想いは優しくてほんのりと切ない物語でしたね。

  • ruruco

    谷瑞恵ワールド全開の一冊。不思議さと怪しさと不気味さ、切なさ、その上にほんのり恋愛要素もあって、めちゃめちゃ私好みの本だった。あかずの扉は今は隠しておきたいけれど、いつか自分で開けるなり他人に開けてもらいたいと思うものをしまうにはうってつけの場所のように思った。知られたくないけれど、知ってほしい、誰しも矛盾した心理は抱えているに違いない。秘密と金木犀の香りが結びつけられていて、今後香りを嗅ぐたび、ミステリアスなイメージを抱くことになりそうな位印象的だった。ヒロインの恋の進展も気になるので続編あるといいな。

  • 陽ちゃん

    あかずの扉の鍵?と不思議に思いながら読み始めました。子供の頃に両親を火事で亡くし、遠縁の不二代と暮らしてきた大学生の朔実は、今また不二代を失いそうになり不安にかられますが、不二代から「あかずの扉」を借りたいと頼まれ、彼女の紹介で北鎌倉にある「まぼろし堂」を訪ね、不二代の願いを叶えることができますが、まぼろし堂にも「あか ずの扉」にも興味が湧き、下宿することに。家主の風彦に惹かれつつ、まぼろし堂に纏わる謎解きにも関わり、生きがいを見つけた朔実と、風彦のこれからが気になります。

  • ジュンコ

    ちょっと読みにくかったけど、読了。

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