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青瓜不動 三島屋変調百物語九之続 角川文庫

Miyuki Miyabe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041161234
ISBN 10 : 4041161231
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

江戸は神田の袋物問屋〈三島屋〉では、一風変わった百物語が続けられている。まもなく母になる初代の聞き手・おちかの安産を願い、不動明王像がもたらされたが‥‥。宮部みゆきの大ヒットシリーズ!

【著者紹介】
宮部みゆき : 1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞、08年英語版『BRAVE STORY』でBatchelder Award、22年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ふう

    おちかに無事かわいい女の子が生まれました。その影で、三島屋の小旦那富次郎は、子どもを産めなかった女性や子どもを幸せにできなかった女性たちの話を聞き、夢にうなされて出産さながらの苦しみに悶えていました。二話の「だんだん人形」は身分制度の残酷さ、支配するものとされる者の理不尽な力関係に、「こんなことが実際にあった、今も地球上のどこかである」と悲しくなりました。富次郎、聞き手としてあれこれ悩みながら、人としてもだんだん成長していますね。お勝の物語にもありましたが、何より尊いのも怖いのも人だといつも思わされます

  • 眠る山猫屋

    三島屋の変わり百物語を引き継いだ富次郎。ちょっと甘ちゃんだが、心根は親切で粋で、臆病だが弱者を見捨てない強さを持つ。冒頭の『青瓜不動』での必死な活躍がまさにそれ。巨大な百足婆から子供たちを守るために身を晒す姿は、滑稽ながら感動的ですらある。そんな迷いながら立ち向かう富次郎を惑わす『自在の筆』が本巻では一番恐ろしかったかな。おちかに娘が生まれ、叔父になった彼の心根が強くありますように。本当に宮部みゆきさんの描く人間のリアルは手加減がないのだから。

  • NAO

    先の聞き手おちかの出産に絡んだ「青瓜不動」。「だんだん人形」に描かれいるのは役人の私利私欲によって起こった村が悲劇だが、怨みが生き残ったものを助ける力に変化している。「自在の筆」は、なんともおぞましい話。「猿の手」に似ているかもしれない。「針雨の里」は、「だんだん人形」と同じく、よくないものをよいものへと転化させた話。今回は、すさまじいまでにどろどろした話だけでなく、怖いけれど心が優しくなる話もあり、ちょっと趣向の変わった巻だった。

  • yamatoshiuruhashi

    三島屋変調百物語第九巻。やっと文庫本になって手にできた。最初を文庫本で読み始めたので本棚の都合上、単行本は困るのだがなかなか文庫化してくれない。第九巻までも進むと以前のお話も忘れているところがある。行然坊の登場は懐かしくもあるが、はて、彼のお話の本題は何だったっけ、となってしまい困惑。宮部さん、もっと早いペースで描いてもらえないかな。本巻で第41話まで。百話に達するまで生きていられるのかな。土地の金気を抜くために植えられる青瓜。その話から富次郎がおちかの初産を助けることに。思いやる気持ちがいいね。

  • kei302

    巻を重ねる毎に深みを増している。青瓜たちは身を捨てて他者を生かす慈しみの化身、だんだん人形は無念を怨念にしないために おびんちゃんが作った土人形。どちらも弱い立場の人たちが理不尽な目に合う話。「自在の筆」人に才を与える、代償として周りの人の生気を吸い取る。筆を食べてわが身もろとも燃やせと言い残した絵師の話に大きく揺さぶられる富次郎。4話めの門二郎さんが語る「針雨の里」針の雨が降る狭間村の大人たちの不思議。ふしぎでふしぎでたまらない(金子みすゞ)話でした。

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