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松谷みよ子おはなし集 3

Miyoko Matsutani

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591116388
ISBN 10 : 4591116387
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

やがて、黒いちょうは、その子のむねにとまり、ぴたりと、羽をとじた。悲しいしるしのように…。「黒いちょう」「赤ちゃんのおへや」「雪」など、松谷童話の原点となった、初期作品を収録したおはなし集。

【著者紹介】
松谷みよ子 : 1926年、東京に生まれる。1956年より民話の採訪を始め、『龍の子太郎』(講談社)に結実する。作品は国際アンデルセン賞優良賞を受賞。そのほか、『ちいさいモモちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『あの世からの火』(偕成社)で小学館児童出版文化賞など

宮本忠夫 : 1947年、東京都に生まれる。絵本作家。『おじさんの青いかさ』(すばる書房)ですばる書房新人賞、『えんとつにのぼったふうちゃん』(ポプラ社)で絵本にっぽん賞、『ゆきがくる?』(銀河社)でサンケイ児童出版文化賞、『ぬくい山のきつね』(新日本出版社)で赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 神城冥†

    童話って優しいだけじゃないってのがわかる作品ばかり。戦争や貧困、淡く死の香りも漂う。「黒いちょう」は悲しくて泣けてきた。「雪」は綺麗な話なんだけど、深読みすると綿菓子屋のおじいさんは天に召されてしまったのかもしれないな…と思う。

  • ヒラP@ehon.gohon

    松谷みよ子さんの初期作品集ということで手にとりましたが、太平洋戦争に対する思いを深く感じる作品があった他は、心に響くメルヘンの世界でした。 魔法でじょうろに変えられてしまったお姫様という発想は、西洋の物語が日本的にアレンジされてるように思いました。 「黒いちょう」は、絵本でも読みましたが、親思いの少年の悲劇が現実感をもって浮かび上がりました。

  • T.N

    明るい印象の一、二巻とは毛色が異なって、『なまこの時計屋』『黒いちょう』『赤ちゃんのおへや』と、「戦争」「貧困」が絡んできた(あとがきを読むと、一見二つの要素を持たないほかの作品も実は戦時中の自己が投影されていることがわかる)。松谷童話の原点となった初期作品集。と聞けば『とかげのぼうや』『スカイの金メダル』は確かにいまひとつ印象に残らなかったぶん、まだ若かったからかなあ、なんて言ってみたりして。『じょうろになったお姫さま』と綿菓子の『雪』が好き。全七編。

  • ふぁんと

    松谷みよ子さんの童話集3巻目。 戦争などをモチーフとした物語が多い。 「じょうろになったお姫さま」は、あとがきの後に読むとまた違った見方ができる。 「とかげのぼうや」「なまこの時計屋」は、この後の展開が良い方向へ向くようにと願わずにいられない。 「スカイの金メダル」はやや趣向が違い面白い。 「黒いちょう」は子どもの頃にも何度も読んだけれど、大人になると、可哀想、悲しい、だけではなくて、怒りも感じる。 「赤ちゃんのおへや」は本当に切ないけれど、子どもの優しさに救われる。 そして最後の「ゆき」はとても和んだ。

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