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世にも美しい日本語入門

Mitsumasa Anno

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480687272
ISBN 10 : 4480687270
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古典と呼ばれる文学作品には、美しく豊かな日本語が溢れている。本書では、若い頃から名文に親しむことの大切さを熱く語り合う。若者の言語能力の低下を嘆く画家と数学者による、日本語を復活させるための提言。

【著者紹介】
安野光雅 : 1926年島根県津和野町生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。また、美術の世界だけにとどまらず、科学・数学・文学などに造詣が深く、その好奇心と想像力の豊かさで、次々と独創性に富んだ作品を発表している

藤原正彦 : 1943年旧満州新京生まれ。数学者、エッセイスト。現お茶の水女子大学理学部教授。米英の大学で教鞭をとった経験を持つ。数学者の論理的視点と日本文化を深く愛する情緒的観点による、独自の発言や作品で知られる。著書に、『若き数学者のアメリカ』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    画家と数学者、一見まったく別々のものとも思える世界の第一人者が語り合うとき、そこに共通のもの「美」がある。そういえば以前に森潔氏と小林秀雄氏の対談を書籍にまとめた『人間の建設』を読んだ時も同じであった。数学者と文芸評論家お互いの中に共通のプラットフォームがある。それは哲学であったり、教養や知性であったり、審美眼であったりするわけだが、突きつめていうと、それぞれの分野が違えどそこにある普遍的なものを知るに至っているということなのだろう。思い切って言ってしまえば、その普遍的なものとは「美」であるということ。

  • けんとまん1007

    改めて言葉を考える。日本語の特性だけなく、文化・伝統も考える。それを考えることは、変化を考えることにもつながる。そして、ユーモアの4文字に惹かれるものがある。ユーモアとウイット。

  • ☆ゆう☆

    新年会の里親企画にて読友さんより頂いた一冊☆少し難しく、けれど興味深く、勉強になった一冊。たくさんの文学作品や童謡が登場し、「美しい」日本語を観点にそれらの解説を踏まえ、対談構成で展開される。また、読書の大切さも再確認できる一冊。筋書きのような「ことがら」だけでなく、詩から受ける「美しさ」に心を動かされる感情を培うために文学作品に接する、美的感受性をつかむためには本を読むことが大切である、とおっしゃっていたのが印象に残った。これを機に少しずつでも岩波文庫を読むよう心がけれたら良い。

  • ばりぼー

    (数学者でありながら)大学一年生を相手に読書ゼミをやっている。主に岩波文庫を毎週一冊ずつ読ませるゼミで、条件は一週間に岩波文庫を一冊読むだけの根性と一週間に岩波文庫を一冊買うだけの財力、その二つだけ。学生は「特攻隊で出撃する学徒兵は、前の晩に万葉集やニーチェを読んだりしている。田舎に残してきた恋人や父母に書く手紙も素晴らしい文章だ。私たちはこんなものはとても書けない。もっと本を読まないと、この無知蒙昧のまま人生が終わってしまう」と目覚めてくれる。これが大学生の素晴らしさで、私にとっての醍醐味だ。(藤原)

  • さきん

    絵本作家と数学者の対談。新しい漢字を作った西周と漢文の素養のある森鴎外は同じ津和野藩であることに、何か漢文教育に関して特別なことがあったのではないかと思った。文語調の文章が格調高く、朗読すると楽しくなるのはその通りだが、日常まで溢れるのは、読むのが疲れるので好ましくない。慣れの問題かもしれないが。

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