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永遠の花

Mika Ninagawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784096820070
ISBN 10 : 4096820075
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2006
Japan

Product Description

若手写真家ナンバーワンの12冊目の写真集。2000年の旅で初めて出会った、墓地に手向けられた造花だけでまとめられた写真集。メキシコ、グアム、サイパンなどでは、死者を弔うのに、照りつける太陽に、生花では保たないから造花を使う。蜷川は、これまで何回となく旅をし、その造花を撮りためてきた。ほとんどの写真は、強い太陽光線に輝く原色の造花のアップだが、場所が墓地であることの分かる写真も要所に配する。まるで生花であるかのような写真からはじめ、ページをめくるうちに首をかしがせるような構成になっている。きれいで、かわいくて、重たい写真集である。

Content Description

恐ろしいほどの青空、暴力的な色彩。死者に手向けられた、枯れることのない花。曖昧になる輪郭、あちら側に足を踏み入れた確信、そして眩暈。かつて愛した者への記憶を、できるだけ長く持ちつづけたいと思う人々の気持ち。限りある時を終えた人々に手向けられた枯れない花、そこに込められた永遠を願う思い。

【著者紹介】
蜷川実花 : 受賞歴―「第9回写真3.3m2展」グランプリ(1996)、「第13回キャノン写真新世紀」優秀賞(1996)、「第9回コニカ写真奨励賞」(1998)、「第26回木村伊兵衛写真賞」(2001)、「第13回VOCA展大原美術館賞」(2006)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ミナコ@灯れ松明の火

    熱帯の太陽に照らされても萎れることのない人工の花たち。墓地という本来静謐であるべき場所と、クラクラするような人工的な激しい色合いが不思議と喧嘩していない。人工の花は華やかで美しいけれど毒毒しい。今の私が思う、生死の境界線上にあるという花畑はもっと穏やかな暖色の光にあふれた世界だけれど、もし本当にその場に立った時、こんな激しい光景だったら、それも何だか悪くないなあ。

  • tom

    蜷川実花が撮る写真の色遣いの怪しさが気になる。写真プリントのお値段を調べると安くて14万円、お高いものは気81万円。購入は諦めて(というかとても無理)、この写真集を図書館に注文。この写真集、お墓に飾られている造花を撮ったもの。そうですかあ、お墓のお花の写真でしたかと、ちょっと驚き、気持ちも萎える(笑)。彼女が監督をした太宰の映画、これを見に行くのかどうか思案中。映像は見たいが、ストーリに笑ってしまいそうで、気持ちが定まらない。

  • ゆみはり

    空の鮮やかさが毒々しい。墓地の造花がどこかこの世界から外れてしまったかのような情景を作り出している。水が弾ける花弁に、布目が浮き出ている様子はドキリとさせられた。最後の文章まで、極彩で鮮烈。

  • 影法師

    毒々しいというか、ケバい感じ。どうにもこの方の作品は私には合わないらしい。

  • LUCY

    色鮮やかな花々。明るい空と合わせて目眩のような、クラクラした感覚に陥る。これらの美しい花々が人工物だなんて、説明されるまで気付かなかった。蜷川実花ワールド全開。

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