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独裁者 プーチンの頭のなか

Michel Eltchaninoff

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784799110591
ISBN 10 : 4799110594
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜウクライナ侵攻を決断したのか?独裁者を駆り立てる3つの危険思想を、気鋭の哲学者が暴いた注目作、ついに邦訳!仏「両世界評論賞」受賞作。

目次 : 第1章 何よりもまずソビエトを/ 第2章 カント、ピョートル大帝、柔道の哲学/ 第3章 傾倒する哲学者イワン・イリイン/ 第4章 許しがたい世界の潮流/ 第5章 特別な国、聖なるロシア/ 第6章 ユーラシア主義の夢/ 第7章 偽りの友、ドフトエフスキー/ 第8章 新しい帝国/ 第9章 野望の行き着く果て/ 第10章 ウクライナ侵攻への伏線

【著者紹介】
ミシェル・エルチャニノフ : 哲学の教授資格と博士号を持つ。2015年、『ウラジミール・プーチンの頭のなか』にて「両世界評論賞」を受賞。現在、『フィロゾフィー・マガジン』の編集長を務めている

小林重裕 : 1979年生まれ。フランス語翻訳家。國學院大学文学部哲学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Isamash

    ロシア哲学を専門とするフランスの女性哲学者ミシェル・エルチャニノフ著書で、2022年発行の訳書。プーチンの研究書はかなり読み漁ってるので、プーチンに関して特に新しい話は無く、良く思想的変遷がまとめられているとの印象。ただ、プーチンの周りにいる権力者がプーチンおすすめの哲学書を必死に読んでいるとの紹介は結構新鮮で驚かされた。また有名なドストエフスキーの作家としてではなく思想家としての幅の広さは、認識しておらず興味が持たれた。ロシア思想での西洋への憧憬と反発の共存的歴史は、日本と同様であり親近感も少し覚えた。

  • バルジ

    世界を驚きと恐怖に陥れた独裁者プーチンの思想的背景をロシアの思想家達の言説とともに探る1冊。訳は読みやすいが聞き慣れないロシアの思想家達が多く出てくるので読むのに少々難儀した。本書ではイワン・イリインやコンスタンチン・レオンチェフ、ニコライ・ダニレフスキー等主に「保守主義」的な価値観を抱いていた思想家の言説からプーチンが何を選び取ったかを丁寧に探っている。プーチンが好むのは「科学」的な装いを施した学説らしく、それらをかいつまみながらも自己の主張を正当化する道具として使用し、侵略を肯定する思考を作り上げた。

  • アーク

    プーチン大統領ってひと言で言うと独裁者だけれど、その出自とか政治的な背景や思想とか、はたまた思考回路とか、本書で詳細にわたって知ることが出来た。時代に逆行する同性愛に関する反逆的なスタンスやウクライナ侵攻に至るまでの経緯など、何とも保守的で不気味な人物だね。この人に暗殺されたとおぼしきロシアのジャーナリストも数多いし。こういう独裁者には早くご退場願いたいな、と思った一冊。

  • hoven

    いろんな哲学者の引用をよくする。しかも自分の都合のいいところをつまんでる。この20年間で妄想的になったのは間違いないんだろう。索引がついてない、著者紹介が薄い。訳者あとがきがないなど、早急に出版したかったのだろうが、残念な製本。

  • sa10b52

    プーチンの依拠する思想を一通り紹介している。とはいえ確信的に一つの思想を信奉し実践しているのではなく、自身の野望に合うアイデアをつまみ食いに過ぎない。いずれにせよ西欧・米国の民主主義や言わせれば退廃したような個人主義に反対し、ロシア独自の路線を拡張・伝道しようとしている。必ずしも西欧の思想や路線が正しいとは思わないのでそこは同調してもよいが、それを武力や人権蹂躙によって実現しようとする姿勢は正しくない。最近のニュースとしてロシアのLGBTQコミュニティを壊滅させようとしておりその姿勢は一貫している。

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