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暗い時代の人々 朝日文庫

Mayumi Mori

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022620828
ISBN 10 : 402262082X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大正デモクラシーの終焉から戦争終結まで―最も抑圧された暗い時代に「精神の自由」を掲げ、毅然と生き抜いた人々がいた。斎藤隆夫、山川菊栄、山本宣治ら、己の信じる道を歩み、灰色の時代に希望の灯を点した生涯を描く。文庫化に際し新章を加筆。

目次 : 第1章 斎藤隆夫―リベラルな保守主義者/ 第2章 山川菊栄―戦時中、鶉の卵を売って節は売らず/ 第3章 山本宣治―人生は短く、科学は長い/ 第4章 竹久夢二―アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た/ 第5章 九津見房子―戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト/ 第6章 斎藤雷太郎と立野正一―「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア/ 第7章 古在由重―ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」/ 第8章 西村伊作―終生のわがまま者にしてリベルタン/ 第9章 吉野作造―権力に抵抗した、実践的政治学者

【著者紹介】
森まゆみ : 1954年東京都生まれ。作家・編集者。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務の後、84年に友人らと地域雑誌「谷中・根津・千駄木」(通称「谷根千」)を創刊。2009年の終刊まで編集人を務める。98年『〓外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、14年『「青鞜」の冒険』で紫式部文学賞を受賞。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ばんだねいっぺい

    今の時代は、暗い時代なのだろうか? 「新しい戦前」なのだろうか?同じことを繰り返してしまうのだろうか? 先人の歩みに習いたい。

  • どら猫さとっち

    以前本書を単行本で読んだが、文庫化にあたって吉野作造を追加したので、今回はその意味で再読である。本書は、今だから読んでおきたいというのは、尚も強い。破天荒な性格の人もいるが、同調圧力に屈せず、より良い社会を望んだ彼らは、今の時代には、本当に貴重な存在だ。本書には山川菊栄が登場するが、同じ著者の「『青鞜』の冒険」も、面白いので読んでおきたい。

  • かおっくす

    斎藤隆夫は立憲政治が機能するには、国民一人ひとりが政治家を適切に監視しなければならないと書いている。また反戦演説で衆議院議員を除名となる。山川菊栄は『武家の女性』と『わが住む村』で民衆の生活史を書く。治安維持法の頃の日本は自分の国でありながら自分の国ではなかった。山本宣治は治安維持法改悪に反対する予定が発言の機会を与えられず、その夜に殺される。山宣ひとり孤塁を守る。人生は短く、科学は長い。古在由重はカント主義者は戦争に協力しなかった者が多く、ヘーゲル主義者の弁証法は侵略戦争を肯定する論理になるという。

  • mn

    後から振り返ってあれは「暗い時代」だったと気づくような気がする。「武家の女性」を書いた山川菊枝がこのような人だったとは。西村伊作や竹久夢二、知らなかったことがたくさんありました。

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