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勉強の哲学来たるべきバカのために

Masaya Chiba

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163905365
ISBN 10 : 4163905367
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan

Content Description

人生の根底に革命を起こす「深い」勉強、その原理と実践。勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。だが人はおそらく、変身を恐れるから勉強を恐れている。思想界をリードする気鋭の哲学者による本格的勉強論。

目次 : 第1章 勉強と言語―言語偏重の人になる(勉強とは、自己破壊である/ 自由になる、可能性の余地を開く ほか)/ 第2章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス(自由の余地は、「浮いた」語りに宿る/ ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアで思考する ほか)/ 第3章 決断ではなく中断(現状把握から問題化へ、キーワード出しへ/ キーワードを専門分野に当てはめる ほか)/ 第4章 勉強を有限化する技術(専門分野に入門する/ 読書は完璧にはできない ほか)/ 結論/ 補論

【著者紹介】
千葉雅也 : 1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。哲学/表象文化論を専攻。フランス現代思想の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させて行う。現在は、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「勉強の哲学」といった字面だけみると、と...

投稿日:2021/04/16 (金)

「勉強の哲学」といった字面だけみると、とっつきにくさを感じる人も多いかもしれないが、読んでみると読みやすく、ハウツー本のような感覚を覚えるはず。 しかし、最後まで読むとわかる通り、本書全編に哲学的要素が散りばめられている。なかなか作り込まれた本。

カーク さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 抹茶モナカ

    読みやすく工夫された文章で、勉強を哲学した本。勉強とは変身であり、環境のノリを乗り換える作業とのこと。勉強するとキモくなる、とユーモア混じりに書いていて、勉強しなくてもキモい自分は何だろう、と思った。読書でも、興味が次から次へと移動して収拾がつかなくなる事があるけれど、勉強の有限化について割いた章もあって、「享楽」という事について、今後も少し考えてみたい。『動き過ぎてはいけない』とは違う肌触りで、新書レヴェルの内容な気もしなくはない。

  • ゆいまある

    千葉雅也の文章が大好き。頭はいいけど性格悪くて、ナルシストで中二病で好き嫌いがはっきりしてて。世の中斜めに見てみたい(違う角度からと言おう)哲学入門としても読める本かもしれないけど、知識なくても大丈夫。この肌触りのやたらといい文章だけで気持ちいい。勉強したらキモくなるけどいい?って事前に言うところが最高。何故ここまで勉強の大事さ、方法について教えてくれるのかと思ったら、千葉雅也には子供がおらず(ゲイだから当たり前と言うのは早計)、父が自分にしてくれたことを思い出していたのかと、あとがき読んで妙にしみじみ。

  • マエダ

    タイトルに勉強がつくと非常に安っぽく感じてしまうが本書は面白い。特に1章と2章の”勉強を深めることで、これまでノリでできた「バカなこと」が一旦できなくなる”考え方が良い。

  • けんとまん1007

    なるほど、そういうことだったのかと、頭の中が整理された気分。ノリという2文字が、今までと違って見える。違うノリへ行くことというのは、言い得て妙だ。そして、アイロニーとユーモアも、どちらも大事な視点だと思う。果たして、今の自分の位置はどのあたりだろう・・と考える。一つ一つの言葉や、使い方、場の考え方をこれからも追い求めようと思う。まさに、哲学とは、生きていくためのもの、日常の営みのためのものだ。

  • harass

    出版直後に立ち読みしたときは、とくに感銘を受けることもなかったのだが、今回、図書館に入ったので借りて読みだす。立ち読み時と印象が違う。考えてみると、最近ドゥルーズの特異な考え方に興味があり調べていたせいで、この本の抽象的な考察や問題意識に非常に納得がいくのだ。巻末に研究者向けに各章の説明があり、ありがちなの教養本ではあり得ないものだと、いろいろ感心。後半で具体的な勉強方法や心構えが軽く触れられている。たとえば、「なんとかく分かる」の危険性とその解決法やキリがないように見える勉強のことなど。文庫化求む。

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