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幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」

Masato Mouri

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065322574
ISBN 10 : 406532257X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いまもなお続く「指導」と「自主規制」の巧妙にして隠微な構造。文字は取り締まれても、音声に権力の網はかけられるのか―?

目次 : 第1章 レコードというメディア/ 第2章 レコードにも検閲を!/ 第3章 出版法改正/ 第4章 レコード検閲係・小川近五郎/ 第5章 “忘れちゃいやョ”と“あゝそれなのに”/ 第6章 昭和十二年の転機/ 第7章 便乗と動員/ 第8章 戦時体制下のレコード検閲/ 第9章 夢去りぬ

【著者紹介】
毛利眞人 : 1972年、岐阜県郡上市生まれ。音楽・レコード史家/音楽評論家。高校時代より地元紙にコラムを寄稿。大阪芸術大学中退後、中古レコード店勤務を経てライターとなる。専門は近代音楽と文化史、日本洋楽史、世界と日本のレコード史。ボン大学・片岡プロジェクト及び早稲田大学演劇博物館招聘研究員。SP盤復刻CDの音源提供・監修を手がけるほか、蓄音機を用いたコンサート・講座を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    戦前戦中の検閲や発禁と聞くと、言論弾圧の暗いイメージしか浮かばない。しかし当時レコードの検閲実務を行っていたのは軍ではなく内務省で、担当者の小川近五郎は若い頃に松井須磨子の追っかけもした男だった。そんな音楽に理解ある検閲官が恣意的にOKやダメ出しをするものだから、業界は引っかき回され続けた。しかも流行曲の安価な模倣盤が当然だった時代に、風俗壊乱を理由に取り締まったため著作権侵害が激減したのだ。加えてレコード雑誌の存続に尽力したり、発禁レコードを内密に収集していたとは「ホンマかいな」と言いたくなる裏歴史だ。

  • hitotak

    昭和9年から敗戦まで、本や映画などと共に行われていたレコードの検閲だが、意外にも軍部はそれに関わらなかった。専ら司っていたのは行政機関である内務省、それも業務は一人の音楽好きの検閲係・内田近五郎によって行われ、内田氏の趣味や検閲業務のマイルールに則り、レコードの発禁や発売許可の匙加減が決められていた。戦前の「ねェ小唄」や戦時歌謡等の流行音楽の流れも勿論詳しく書かれているが、内田氏が戦前の音楽雑誌に発表していた文章等も紹介され、読了してみれば印象に残ったのは人間味あふれる内田氏の仕事ぶりや人となりであった。

  • takao

    ふむ

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