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知の巨人、腎臓移植をする インターナショナル新書

Masaru Sato

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797681604
ISBN 10 : 4797681608
Format
Books
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

長年にわたる激務と512日にわたる獄中生活のために発症した末期腎不全。当初は人工透析を受けつつ、遺された余生を生ききるつもりだった著者はなぜ、生体移植を受けるに至ったのか?

腎臓移植の直後から「頭の中から霧が晴れた」と感じた著者が語る生体移植の実態、さらには日本の医療をめぐる問題を「日本で最も腎臓移植を手がける名医」である石田英樹教授(東京女子医大)と語り尽くす。高額療養費問題などに揺れる日本の医療に対する鋭い問題提起の数々に話題沸騰。

【目次】
はじめに 私はなぜ「決断」したのか 佐藤優
第一章 手術直後、「世界」が変わった
第二章 患者学のすすめ
第三章 執刀医から見た「患者・佐藤優」 石田英樹
【インタビュー】移植コーディネーターという仕事
第四章 真のエキスパートに求められること
第五章 日本の医療は「持続可能」か
第六章 生体腎臓移植にもっと光を

【著者略歴】
佐藤優/1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2005年に執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。第59回毎日出版文化賞特別賞、第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞。
石田英樹/1961年、神奈川県生まれ。麻布中学・高校を経て、北海道大学医学部に進学。同大学在学中から腎臓移植に関心を抱き、卒業後は東京女子医科大学の腎臓病総合医療センターで研修医となる。1996〜99年、ケンブリッジ大学に留学。2017年より東京女子医大教授(移植管理課、泌尿器科)。医学博士。2023年6月、佐藤優氏の腎臓移植の執刀医となる。

【著者・佐藤優より】
私は、命は神から預かったものであると考えている。腎移植手術が成功し、私の寿命が延びたのもこの世でやるべき使命がまだあるからと受け止めてる。やりたいことはいくつもあるので少し時間をかけて整理したい。
 その中で重要になるのが、腎移植の啓発だ。
 また女子医大で経験した医療現場の人々の能力と士気の高さについても世間に伝えたい。特に女子医大ではレシピエント移植コーディネーターという専門職(看護師)が設けられている。この人たちの仕事内容についても伝えたい。
 この本は、そのときの決意に基づいて作られたものなのだ。


【著者紹介】
佐藤優 : 作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主析分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2005年に執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。第59回毎日出版文化賞特別賞、第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞

石田英樹 : 腎臓外科医(東京女子医科大学病院)。1961年、神奈川県生まれ。北海道大学医学部在学中から腎臓移植に関心を抱き、卒業後は東京女子医科大学の腎臓病総合医療センターで研修医となる。1996〜99年、ケンブリッジ大学に留学。2017年より東京女子医大教授(移植管理科、泌尿器科)。医学博士。2023年6月、佐藤優氏の腎臓移植の執刀医となる。移植の執刀件数が、のべ2000を超えるエキスパート中のエキスパートである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かずぼう

    中国の医師は、腎臓移植手術をやればやるほど歩合で収入が増える、それにひきかえ日本は休日出勤で急遽手術となっても給料は定額、今の医療は医師の使命感によって支えられている事を知った。それにしても医師と対等に話してしまう佐藤優氏の知識量はすごい。

  • あまみ

    著者の佐藤氏と、医師の石田先生との対談が多くのページを占めている。だが佐藤氏は石田先生から話を聞きだすだけでなく、(完成された本になるよう、かな?)自分の知識なり意見も織り込んでいる。読んでいて飽きない対談本である。また、ネタが驚きの連続の書である。佐藤氏の外交の話は特に面白かった。

  • 入道雲

    日本の医療が瀬戸際に立っていることがよく分かる。鋭い論者の佐藤優さんと腎臓移植医の石田さんの対談形式で、佐藤さんの闘病記や少し外交話、最後の保健医療の現状は早く対処が必要だと思う。

  • ソバージュ

    著者は2023年に腎臓移植をされたそうだ。透析までは既知でしたし、友人が急に腎臓を害し腹膜透析に至ったので早速手に取った。移植後身体的にも金銭的にも楽になり、精力的に執筆活動もされてると知り誠に喜ばしい限り。移植について、執刀医との対談、医師から見た患者、日本の医療について語られる。医療システムや献腎手術のタダ働きには大いに驚いた。

  • 志村真幸

     佐藤優さんは、2023年6月に東京女子医科大学病院で腎臓移植手術を受けた。  本書は、執刀医の石田英樹さんとの対話形式で、近年の腎臓移植の実情について紹介したもの。実際の自身の体験をもとに語ってくれているので、リアリティと説得力がある。  移植手術というと、怖がるひとも多いのだが、腎臓移植は成功率がきわめて高く、また病状が劇的に改善する。夫婦間での移植例が増加するなど、技術も格段に進歩しており、後遺症もほとんどないようだ。  移植コーディネイターという、あまり知られていない職業についても。

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