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世界幻想文学大全2 怪奇小説精華 世界幻想文学大全 全3巻 ちくま文庫

Masao Higashi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480430120
ISBN 10 : 4480430121
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古今の怪奇幻想文学の中から厳選に厳選を重ねて編まれた3巻本アンソロジーの本書は「怪奇」篇。世界最古の怪談会小説として知られるルキアノスの作品に始まり、デフォー、メリメ、ゴーゴリ、モーパッサンなど文豪中の文豪たちによるベスト・オブ・ベストな怪奇小説を、岡本綺堂、神西清、平井呈一らの歴史的名訳によって1巻に結集。

【著者紹介】
東雅夫 : 1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズの企画編纂をはじめ、編纂監修書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    恒川光太郎さんの「夜市」の解説で敷衍されていたジャン・レイの「闇の路地」を読むことができました。このアンソロジーにあったとは思いませんでした。「ドイツ語手稿」と「フランス語手稿」に分かれていますがかなり怖さがありました。ハンブルグの大火の様子も語られています。ほかの作品も読んだことがあるものが多かったのですが、やはり「幽霊屋敷」「猿の手」「蜘蛛」が印象に残りました。

  • HANA

    怪奇小説アンソロジー。怪奇小説を読む上でこれは基本という古今の名作だけが収録されており、どのような層でも安心して読むことができる。ただそれが仇となりある程度読んだ人間にとっては、ほぼ既読のものばかりである。それでも読んでしまうのは再読に耐える話ばかりだからか。やはり「猿の手」は最高の出来だし、「蜘蛛」のだんだん取り憑かれていく様子もたまらない。「幽霊屋敷」みたいに疑似科学でグダグダになる作品もあれば、初読の「羽根まくら」はバカホラー。各人一編は気に入る作品が出来ると思うので、一度は読んで欲しい一冊である。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    10話程、既読。「アッシャア家の崩没」は古風な訳文に詩がぴったりでよかったです。倉阪鬼一郎氏が翻訳した「猿の手」はホワイト氏が掛けた最後の願いについて言及されていないので有栖川氏のように想像の膨らむ方もいるのかなと思いました。「羽まくら」は生理的にぞっとします。モーパッサンの「オルラ」は催眠術による自己への不信から何か感知できないものがいると気づく過程とある予測で知る恐怖の描き方に息を呑みます。「闇の路地」はある土地の不思議さに人間がかかわることで恐怖が生み出され、呪いとなる怖さに戦慄します。

  • miroku

    ハーンが世界一怖い怪談と言った、リットン卿の「幽霊屋敷」のを読む。あまり怖いとは感じないが、これは時代の違いか・・・。

  • misui

    有名どころが揃い踏み。新味はないけど一堂に会すると異様だし、なによりこのボリュームには圧倒された。取りこぼしていた作品も拾えて嬉しい。収穫はメリメ「イールのヴィーナス」、後半の破綻が妙に気にかかるリットン「幽霊屋敷」、気持ち悪いアラルコン「背の高い女」、気持ち悪いキローガ「羽根まくら」、ジャン・レイ「闇の路地」。リットンとキローガは他の作品にもあたってみたい。それとベルギー幻想派作家はもう少しきちんと紹介してもらえれば。

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