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どんべえ物語 ヒグマと二人のイノシシ

Masanori Hata

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041319048
ISBN 10 : 4041319048
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1986
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • saga

    【再読】同時に文春文庫『ムツゴロウの無人島記』を読み進めたが、本書を読むと生活の大半がヒグマのどんべえとだけのように思えてしまう。出版社が違うための「棲み分け」か? ヒグマを保護し繁殖に成功したアイヌの子孫からどんべえをもらい受け、強烈な野生に体当たりでの共同生活だからこそ、本書ではどんべえとの激闘の描写に焦点を当て、それが奏功しているのかも知れない。奥付は昭和51年初版だが、親本は昭和47年に刊行されている。どんべえが不慮の事故で死んでしまった後の文庫化。著者の悲痛があとがきからひしひしと伝わってくる。

  • ach¡

    ムツゴロウさんが無人島でヒグマと一つ屋根の下暮らした記録。ウラヤマー(♡´д`♡)といっても私が生まれる10年も前の話(動物王国が誕生するちょい前だな)で、本作はどんべえ♀との出逢いから、壮絶?盲愛?の蜜月を赤裸々に綴っております。いや、なんつーか色々突っ込みどころ満載なんだがw生態記録としては結構貴重なんじゃまいか?猟師の追跡をくらますためにヒグマは沢に入って足跡を消すと言われているが実は身体を冷やさないと動けなくなるとか、冬眠中の動向についても添い寝できる者ならではの調査方法とか、彼の学者根性に感嘆!

  • なる

    なんだか物凄いものを読んでしまった気分。ムツゴロウの愛称で知られる雀鬼・畑正憲による動物との共生を理想に掲げた生活。北海道に動物と暮らす動物王国を作りたいという夢を持つ途上で、誕生して間もないヒグマを引き取って一緒に暮らしながら育てるという、とても真似できない行為を信念で以って実行へ移す。子熊といえども相手はヒグマ。イノシシこと畑夫妻や弟・娘と共に力では到底かなわないヒグマを傷だらけになりながら育てて行く物語は抜群に突き抜けている。育児記録でもあり観察記録でもある。動物愛護の言葉も畑正憲の前では吹き飛ぶ。

  • そのじつ

    畑さんの一人称で書かれるドキュメンタリー。ヒグマの子を貰い受けた畑さん、北海道の無人島に家を建て、そこで家族と共にヒグマと一つ屋根の下で暮らし始めた。子とはいえ、ヒグマという生き物を入れるには小さすぎる容れ物、勢い人間達は端へと追いやられ、トイレさえおちおちできない状況。親から離された不自然な状態から子ヒグマがとる行動を冷静に観察し、親グマが与えたであろう触れ合いを自ら子ヒグマに与えようと奮闘する畑さんと家族。同時に人間と共生する為のしつけも体当たりで行われる。畑さんの精神的マッチョさに仰天した。

  • Sakie

    読みやすいのだけれども、野生動物と生きるひとつひとつのエピソードが意味する深遠さを思うたび、粛然としてなかなか読み進まなかった。動物と人間のあり方。もちろんヒグマと暮らすのは常人には無理なことで、ムツゴロウさんが生き延びていることのほうが不思議だ。文字どおり裸の体当たり作戦には呆気にとられるやら笑いだしたいやらである。それには裏打ちされる哲学、実践と探求の精神がある。私はこの人を尊敬してやまない。

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