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呉越春秋 湖底の城 第九巻

Masamitsu Miyagitani

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065129753
ISBN 10 : 4065129753
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan

Content Description

越王・句践が囚われの身となって二年余。その間、范蠡は越国で王がいつ帰ってもよいように準備を整えていた。呉が陳を攻めていることを知った諸稽郢は、呉王・夫差を見舞う使者を出すべしとの提言を受け、范蠡とともに呉へ向かう。すると夫差より思いもかけぬことを范蠡らは命じられる―呉へそのままとどまれというのだ。王が帰ってきた際に万全の体制を整えるべく、秘密裡に楚と外交していたことが露顕したのかと肝を冷やした范蠡らだったが、彼らの拘束のかわりに句践を解放するという。夫差の思惑は、いったい何なのか。呉の伍子胥は、そして越の范蠡の運命はどうなるのか。第九巻堂々の完結!

【著者紹介】
宮城谷昌光 : 1945年愛知県蒲郡市生まれ。『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、『子産』で吉川英治文学賞、『劉邦』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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全9巻読了したが、「現代社会を生き抜く」...

投稿日:2021/04/17 (土)

全9巻読了したが、「現代社会を生き抜く」上での様々な知恵が詰まっている。若い方にこそ是非読んでいただきたい一冊! サブタイトルに「呉越春秋」とあるが実際には伍子胥を中心とした呉越の攻防が描かれている。 途中で「孫子」の兵法で有名な孫子も登場するが、あくまで伍子胥が主人公なので孫子の活躍については最低限にとどめられている。 短期間で国家の栄枯盛衰があった時代の話なので、話の展開も大部の割には一定の緊張感を維持したままラストを迎える。 この本には「呉越同舟」「臥薪嘗胆」など現代でも使われている故事のべースとなる話が出てくるが、紆余曲折の多い現代社会を生き抜く上で必ず役に立つ知恵が詰まっている。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い

    呉越春秋 最終巻である。 臥薪嘗胆という言葉で名高い この争いが 現代に華麗に蘇る。 呉王夫差への復讐の準備が整い、 越王 句践が立つ。老いた 呉の伍子胥の 最後の諫止もむなしく、呉は滅亡の道をたどる。 呉王夫差の最期は哀しいが… 范蠡と西施の再会が 物語に華を添える、 そんな終わり方だった。

  • 巨峰

    呉の興隆から越との数度の決戦による滅亡まで。伍子胥と范蠡の視線から描く。でも范蠡だけがえらかったわけじゃないのが9巻でよくわかる。一気読みできてよかった。ずっとタイミングを計ってたんだ。脇役の人が多すぎて、そんな人いたっけが何度もあったのが残念といえば残念。

  • レアル

    この物語では復讐劇のラストのシーンが印象的で、否、それ以外は殆ど教科書的知識しか持ち合わせていない私の知識を補給してくれた本だった。呉越の戦いがここに終わった。躍動感溢れる物語に心が躍り、勝者、敗者の其々の生き方に心が染みる。そしてこれが最終巻。これもまた平成最後の読み物として相応しい傑作物語だった。

  • キジネコ

    伍子胥を自裁させた呉の王、生きたまま西施を袋詰めにして湖に投擲させた越の王… 復讐と権勢に憑りつかれた面々が帳尻合わせの様に滅びの刻を迎えます。執着を捨てる事で自由を得る范蠡の傍らに立つ佳人一人。人は時の旅人だと物語は教えます。立ち止まった場所が果たして目的の地であったのか?どーか…紆余し曲折する時間の波間に私達も数知れずの選択を求められます。その折々、何をして好悪諾否を決してきたのでしょうか?「売り手を喜ばせ、買い手を喜ばせ、働き手を喜ばせると、利は自ずと着いてくる。」商道を歩き出した范蠡の真情。読了。

  • 紫陽花

    全第九巻読了。越が呉に牙を向いてから最終的に下すまで結構年月が経っているんですね。用意周到に準備していたことが分かりました。楚、呉、越という国の栄枯盛衰。子西、伍子胥、范蠡、諸稽郢といった逸材の活躍と転落。読みやすくて、一気に読むことができました。ただ、最後の伍子胥の自殺、范蠡の出奔といった場面が他のところに比べて、ちょっと駆け足で描かれているような気がしました。この場面、もっと知りたいと思いました。

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