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パンとサーカス 講談社文庫

Masahiko Shimada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065369654
ISBN 10 : 4065369657
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

父の復讐のためCIAエージェントになった男は、日米両政府の表と裏を巧みに欺き「その時」が訪れるのを待つ。親友のヤクザ二代目、聖母のごとき介護ヘルパー、ホームレス詩人、告発者、大物フィクサーらが集い引き起こされるのは世直しか、テロリズムか?いざ、サーカスの幕が上がる。壮大な政治冒険小説。

【著者紹介】
島田雅彦 : 1961年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。’83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。’84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、’92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、’16年『虚人の星』で毎日出版文化賞、’20年『君が異端だった頃』で読売文学賞を受賞。’22年に紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Sam

    愚民政策の比喩としての「パンとサーカス」(=「食料と娯楽」)。腑抜けた国民を目覚めさせ、アメリカに隷属する政府を体制変革するために立ち上がるテロリストたちを描く。メッセージ性の強い作品だが娯楽作品として十分楽しめる。ストーリーとしては生煮えでリアルさを欠くところはあるけれどもその分は多彩な登場人物たちが補っている印象。詩人(黄昏太郎)と巫女(桜田マリア)がいい。この2人が出会うところから幕が開き、あとは怒涛の展開で一気読み。

  • さぜん

    700pの大作。壮大な政治冒険小説はフィクションの力を持って、現代社会の闇を暴き読者に喝を入れる。戦後から今に至るまでアメリカの属国に甘んじ、私利私欲にまみれた政治家達。日米地位協定が日本を守るわけではない。CIAエージェントの寵児、ヤクザの二代目の空也と妹のマリア。彼等が企むのは世直しというテロリズム。手に汗握る展開に読む手は止まらず。先の衆院選を予言するかのような記述に驚き、決して絵空事ではないと確信する。そろそろ私達も想像力を暴走させてみようではないか。

  • Sakie

    日本人は自国の革命を想像する義務がある、と思った。大災害でも感染症でも日本は変わらなかった。政治に関心を持って選挙に行く正しき行為の先にも日本の完全主権は無い。革命とはテロや暗殺そのものではあり得ない。どうすれば変わる。自由と平等は要求し、戦わなければ、永遠に手に入れられないもの。『死ぬ前にド派手なサーカス見せろ、思う存分、社会を引っ掻き回せ』。テロの場面で鼓動が早まった。加害への恐怖半分、変革への期待半分。著者は憤りを金言と風刺と皮肉に込め、畳みかける。これは、読者へのアジテーションだ。胸が騒いだ。

  • naotan

    第1部で挫折しました。次の本へ。

  • 青夜猫

    以前Aidibleで聞いたのを改めて購入再読。多種多様な登場人物によって演じられる、これ以上ないほどの痛快な世直しテロ・政治冒険サスペンス。戦後日本への批判的考察だけではなく、島田先生らしいキャラの立ち具合とエンターテイメント感覚。自分にとって間違いなく島田先生ベスト作品。村上龍『オールド・テロリスト』と合わせて読むとさらに相乗効果あり。あと、最近、U章のタイトル「花咲く乙女たちの陰で」がプルースト『失われた時を求めて』ネタなのを知りました。

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