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美しい日本の言霊 歌謡曲から情緒が見える(仮)Php新書

Masahiko Fujiwara

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569856926
ISBN 10 : 4569856926
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

「懐かしさ」こそ人生のすべて。切々たる恋の記憶、いつも笑っていた若い日々。父が風呂場で歌ったヒットソング、母が台所で口ずさんだメロディ。たとえ時代は変わっても、歌は生き続ける。人間の限りある命と「別れ」は不可分であり、だからこそ私たちは惜別の念と共に、豊かな情緒、文化を育むことができた。歌謡曲を愛する数学者が、日本の詩歌に込められた万感の思い、失われたものが喚起する力を読み解く。

目次 : 第1章 父の歌、母の歌(ぞうさん/ 赤城の子守唄/ たきび/ ふじの山/ 哀愁からのまつ林)/ 第2章 生きるために歌う(浅草の唄/ 花/ 空の神兵/ わたしが一番きれいだったとき/ 花の街)/ 第3章 異郷と故郷(異国の丘/ 柿の木坂の家/ 急げ幌馬車/ 琵琶湖周航の歌/ 別れの一本杉/ 赤いハンカチ)/ 第4章 恋に恋する日々(白い想い出/ 22才の別れ ほか)/ 第5章 情緒の核心は「懐かしさ」(紅葉/ 夕日は落ちて ほか)

【著者紹介】
藤原正彦 : お茶の水女子大学名誉教授・数学者。1943(昭和18)年、旧満州・新京生まれ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。理学博士(東京大学)。78年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』(新潮社)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。新田次郎と藤原ていの次男。他の著書に『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞、文春文庫)、『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞、同前)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tamami

    日本を代表する数学者の一人で、作家新田次郎の息子でもある著者は、自身も文筆家として多くの著作がある。本書は、副題に「歌謡曲から情緒が見える」とあるように、幼少の頃から聞き馴染んだたくさんの歌の中に、著者の感性を揺さぶった曲の歌詞とエピソードを記したものである。本書を一読しての感想は、著者の類い希な記憶力と、多くの曲に歌われた情感を感じ取る感性の鋭さ、深さ、その表現力に唯々感嘆する思いである。信州諏訪を故郷と表現する著者は、旧満州に生まれ、終戦の混乱の中を非常な苦労をして引き上げてくる。そしてしばらくは諏訪

  • まゆまゆ

    昭和初期から歌い継がれる歌謡曲や童謡、詩集まで筆者の青年期に聞いていた歌を振り返りながら「もののあわれ」を感じ取ろうとするエッセイ風の内容。最近の歌は説明し過ぎで歌詞が長いせいか、詩を読んでも情景を思い浮かぶことはないと思っていたのは気のせいだったか。

  • yama1000

    よく知ってる歌も、知らない歌もあるけれど、藤原先生の知性とユーモアにかかった文を読めば、どれも素晴らしい歌謡曲になってしまう。

  • 久々の藤原節、やはりいいね。

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