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コロナ時代の哲学

Masachi Osawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865282863
ISBN 10 : 4865282866
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 論文 ポストコロナの神的暴力(イエスの墓の前で/ 新しい生活様式?それはディストピアだ/ 監視を超えて/ 神的暴力の現代的活用)/ 対談 哲学者からの警鐘―例外状態、国家権力、死者の権利(コロナ禍は「世界共和国」への第一歩?/ 無意識化の革命/ 副産物としての真実/ アガンベンの問題提起と炎上/ 例外状態への警鐘/ 「生の形式」とアガンベンの行き詰まり/ 「生の形式」の乗り越えと、身体性への回帰/ 国家理性と近代国家の誕生/ 法の内側と外側の境界線)/ 追悼 中村哲さんを悼んで―井戸は地下水脈につながっている

【著者紹介】
大沢真幸 : 1958年生まれ。社会学。個人思想誌「THINKING「O」」主宰。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 夜間飛行

    ビッグデータを使う企業の巨大化や、所得から犬の散歩まで監視する国家によるコロナ封じ込め…といった「成功」が不気味な流れを作り出している。大澤×國分対談では、コロナが人と人、国と国の分断を露呈したこと、また全世界に及ぶ脅威を初めて体感した災害であることを述べ、国を超えた理性や、身体への回帰を訴える。こうした言説は大澤自身いうように現実と乖離しているが、今は言論の力を発揮しないと世界が危ない。死者の権利と移動の自由を強く訴えるアガンベンへの注目もそれゆえだろう。言論の強化は「副産物としての革命」の第一歩かも。

  • ころこ

    一つ一つの着眼点には相変わらず敬服しますが、「モニタリング民主主義」とは何かが最後まで分かりかねました。何のこっちゃという感じですが、後半の対談で、肯定的な見通しを言い切るパフォーマティヴな効果だと説明しています。コロナの問題は、東日本大震災のような地域や歴史に還元できない、その固有性を剥奪してなお残る意味の基準(法や権力)が変わる、全世界的に変わるため逃れる場所の無いことに皆が恐れているのだと。そこでベンヤミンの『暴力批判論』を持ってくるセンスに信頼を置きます。

  • Tenouji

    気になるお二人だったので、一気読みではあったのだが、コロナ禍の現実を前にすると、哲学論は厳しいなぁ、というのが正直なところ。著者も断っているし、恐らく、この手の議論は、もっと後になって重要になるのだろう。ガンダムに例えるなら、大澤氏は宇宙世紀の話しを、國分氏はブライト的な立場でアムロとシャアとララァを語るって感じだろうか…失礼いたしましたw。

  • タナカとダイアローグ

    20200730のコロナ真っ只中に出版。疫学的な事とか法律・憲法的なこととか、エッセンシャルワーカーのこととか混乱していた最中(オリンピックも)、哲学で現状を記述、分析を試みたことに価値がある。緊急事態宣言をだせ!という世論があったりが根拠に乏しい決定となったり、独裁的国家を持ち上げたり、監視社会に確実に近づいていったり、どこにも正解がないしんどい時期を超えた今。お盆の混雑に台風がぶつかってしまったけど、人の動きは戻ったし、リモートワークは減った。加速した面もあれば反動もあるけど、自由について考える必然に

  • しゅん

    アガンベンの(話題になった)論の内容をようやくこの本で知りました。死者の権利を守るべき、移動の自由を奪われてはならない、人と人の接触がなくなればファシズムが芽を出すってそれはそうだろうなと思うのですが、面白かったのは大澤氏が「でもアガンベンはどこか間違ってると思う」って感じてるとこだな。「監視する権力を監視し返す」のもいいが、「見ること」は実は大した力ではないのでないかという気もしている。死者との関係との再構築がもっと議論されてもいいなと(この本の批判ではなく、自分もしなきゃなという気持ち)

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