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興亡の世界史モンゴル帝国と長いその後 講談社学術文庫

Masaaki Sugiyama

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062923521
ISBN 10 : 4062923521
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2016
Japan

Content Description

チンギス・カンが創始し、ユーラシアをゆるやかに統合した「大モンゴル国」。その権威と統治システムは、帝国解体後も各地に息づいていた。ロシアのイヴァン雷帝、ティムール帝国とムガル帝国、そして大清帝国。初めて「世界史」と「世界地図」を生み出し、人類史の画期となった「モンゴル時代」の現代にいたる長い影を追う。空前の帝国が常識を覆す!

目次 : 序章 なんのために歴史はあるのか/ 第1章 滔滔たるユーラシア国家の伝統/ 第2章 モンゴルは世界と世界史をどう見たか/ 第3章 大モンゴルとジャハーン・グシャー/ 第4章 モンゴルとロシア/ 第5章 モンゴルと中東/ 第6章 地中海・ヨーロッパ、そしてむすばれる東西/ 第7章 「婿どの」たちのユーラシア/ 終章 アフガニスタンからの眺望

【著者紹介】
杉山正明 : 1952年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。1995年に『クビライの挑戦』でサントリー学芸賞、2003年に司馬遼太郎賞、2007年に『モンゴル帝国と大元ウルス』で日本学士院賞を受賞。2006年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    我々が知る世界史は中国を中心とした東洋史とヨーロッパから見た西洋史と世界史であり、その周辺については漠然としている。当然、歴史資料の多寡はあるとは思うが、中国王朝の周辺に存在した勢力の終焉はよくわからない。本書では13、4世紀にユーラシア大陸の東西に広大な版図を有した”モンゴル帝国”について、帝国を構成する四つの「ウルス」、特に宗主国たる大元ウルスを除く、チャガタイ、ジョチ、フレグにの各ウルスついて成り立ちとその後を語る。後世の西洋の史家の解釈には人種的偏見が入り、”タタールの軛”などに異議を唱えている。

  • 優希

    モンゴル帝国の一時代を世界史的視点で述べています。中国史やアジア史の中で語られがちなモンゴル時代を世界史の重大な要素として見ているのがよくわかりました。モンゴル時代の前後で歴史が全く異なっているのも興味深いところです。チンギス・カンが起こした大帝国は、クビライの時代にはユーラシア全域を統合していたというのも歴史の大きな力だということがわかりました。世界史として人類の画期となったモンゴル時代を詳しく知ることができ、不戦の中で国をまとめていったという部分にも魅力を感じます。

  • ホークス

    元本は2008年刊。モンゴル帝国の研究は、中国の開放政策とソ連崩壊によって進みはじめた。中東〜中央アジアを含む広大な遊牧世界、さらにはユーラシアに君臨し、初の世界史も遺す。エリアの壁が崩れて周辺にも不可逆の変化を引き起こした。各国が傭兵の制御に手を焼く中、チンギスは多民族軍の組織化に成功。自ら組織と作戦と報酬を一元的に統制し、調略や情報にも長けていた。やはり常人ではない。歴史学における欧米の自己愛と人種的蔑みに怒りつつ、感情の虜になるまいとする著者の戦いもスリルがある。すっきりしてないのが人間らしい。

  • トムトム

    先日モンゴル出身の方と話していたら「モンゴルは範囲を広げ過ぎて、アッチャコッチャの戦争にいちいち顔を出すのが困難になった(面倒くさくなった)」と言っていました。日本人はチンギス・ハーンが好きというか、それぞれの解釈があって面白いと思った次第でございます。

  • 南北

    モンゴル帝国がユーラシア大陸でどのように広がり、その後どのような影響を与えていったかについて書かれている本です。ただ以下の点は問題だと思います。@読者の対象を研究者の卵と考えているのではないかと思われること、A先行研究として岡田英弘氏の名前を出していないこと、そのくせ岡田氏の造語である「韓半島」を何の断りもなく使っていること、B歴史を語るのに自分の政治信条が前面に出ているような箇所が見受けられること、です。特にAは学問として当然必要なことなので、著者の学者としての資質を疑わせるものになってしまいます。

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