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クビライの挑戦 モンゴルによる世界史の大転回

Masaaki Sugiyama

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062920094
ISBN 10 : 4062920093
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2010
Japan

Content Description

十三世紀初頭に忽然と現れた遊牧国家モンゴルは、ユーラシアの東西をたちまち統合し、世界史に画期をもたらした。チンギス・カンの孫、クビライが構想した世界国家と経済のシステムとは。「元寇」や「タタルのくびき」など「野蛮な破壊者」というイメージを覆し、西欧中心・中華中心の歴史観を超える新たな世界史像を描く。サントリー学芸賞受賞作。

目次 : 第1部 あらたな世界史像をもとめて(モンゴルとその時代/ モンゴルは中国文明の破壊者か/ 中央アジア・イランは破壊されたか/ ロシアの不幸は本当か/ 元代中国は悲惨だったか/ 非難と称賛)/ 第2部 世界史の大転回(世界史を変えた年/ クビライ幕府/ クビライとブレインたち/ 奪権のプロセス)/ 第3部 クビライの軍事・通商帝国(大建設の時代/ システムとしての戦争/ 海上帝国への飛躍/ 重商主義と自由経済/ なぜ未完におわったか)

【著者紹介】
杉山正明 : 1952年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。1995年に『クビライの挑戦―モンゴルによる世界史の大転回』でサントリー学芸賞、2003年に司馬遼太郎賞、2006年に紫綬褒章、2007年に日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サケ太

    これはかなり良い本。日本史を学ぶものにとって、最も名を聞いたことある元のフビライ(クビライ)・ハン。彼に焦点を当てつつ、“モンゴル”が世界に与えた影響について語られる。悪逆無道。文明の破壊者。虐殺者。「タタールのくびき」を例に引くまでもなく、ヨーロッパからアジアに至るまで悪評には事欠かない。しかし、それは事実であったのか。この視点は衝撃的。大航海以前にユーラシア全域をひとつの陸上交通体系でつなげたという事実。南宋との関係を含んだ、高麗や日本への侵攻。新たな視点を得られた。

  • sibasiba

    中国王朝史観で元が滅んで明が起こったと考えがちだがモンゴル高原に後退しただけで別に滅んでないんだよね。この本でも指摘されているが元朝と呼んで中国王朝に組み込むのは間違いで飽くまでもモンゴルなので「大元ウルス」という呼び名はいいと思う。クビライと東方三王家の関係など面白い。南宋攻略の作戦が豊臣秀吉に似ているという指摘も。モンゴル政権下のイスラム商人はもう少し知りたい。

  • 月をみるもの

    かのウォーラーステイン先生が「物知らずが、いい加減なことを言っているだけ」と一蹴されてて草。モンゴル帝国滅亡の原因が気候変動とか疫病のせいにされてて、ほんまかいや? と思ったのだが、Wikipedia ( https://bit.ly/2UL8mNb ) みたら14世紀にはペストがヨーロッパだけじゃなく中国でも大流行してて、全世界での総死者数は 8500万とか書いてあってビビる。そっち関係の本を、まとめて読んでみないと。。

  • モンゴル=破壊者・殺戮という負のイメージから視点を切り換える一冊。モンゴルがユーラシアを席巻した時代は元代になってからは、ひとりの個人が生涯のうちに動ける距離と見聞の幅が広がった時代としており、地域が近代以前に有機的に繋がった唯一の時代といえる。しかしパクスモンゴリカが続いたのは100年に満たない時代であり、14世紀初頭の長期の大天災によりあっという間にその「平和」は崩れ去ってしまった。それは有事の際に対応できる技術力が乏しかった故である。モンゴルもまた、旧時代における文明の崩壊を免れなかったといえる。

  • LIAN

    朝日選書版既読。選書持ってるのに買っちゃったよ…(ρ_-)o 久しぶりに再読したことで、これからの歴史学に対して前向きな気持ちが持てたので、それはそれで良かった。

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