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ISBN 10 : 4344034430
Content Description
女性と年齢、結婚、ファッション、女ともだち――
好きなように生きてるだけで、苦しい。
自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。男とも、女とも。
どうしたって人生を踏み外せない常識人である彼女は、決心がつかないままこの場にとどまりつづけているけれど、なにかに憧れたり、なにかになりたいと思う気持ちだけはいまだに燻っている。それで、居ても立ってもいられず、しかしなにをしたらいいかもわからず、ときどきサンマルクカフェで一心不乱に英語の勉強に励んだりした。(「われらのパリジェンヌ」より)
これでも昔は、「変わってるね」って言われることを、喜ぶような女の子だった。みんなと同じなのは我慢できないタチだった。「個性的」という言葉は勲章だった。その先に、未来は無限に広がっていると信じていた。でもいまやあたしは、気まぐれで突飛な衝動を抑え込んで、取り澄ました顔で彼氏の横に立っている。地方新聞社に勤めてるなんて田舎じゃ優良物件だし、けっこうカッコいいし、いい人だし。そしてあたしは、もう二十八歳だ。(「How old are you?」より)
著者について
1980年生まれ。富山県出身。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。2008年に短編「十六歳はセックスの齢」で第7回R-18文学賞・読者賞を受賞後、12年に『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎文庫)で鮮烈デビュー、各界から称賛を浴びた。主な著作に、『アズミ・ハルコは行方不明』、『さみしくなったら名前を呼んで』(ともに幻冬舎文庫)、『パリ行ったことないの』(集英社文庫)、『かわいい結婚』(講談社文庫)、『東京23話』(ポプラ文庫)、『あのこは貴族』(集英社)、『メガネと放蕩娘』(文藝春秋)、『選んだ孤独はよい孤独』(河出書房新社)など。
【著者紹介】
山内マリコ : 1980年生まれ。富山県出身。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。2008年に短編「十六歳はセックスの齢」で第七回R‐18文学賞・読者賞を受賞。2012年、同作を含む短編集『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎文庫)で鮮烈デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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モルク
読了日:2020/01/29
ででんでん
読了日:2019/06/20
シナモン
読了日:2019/09/11
えりこんぐ
読了日:2019/06/04
yanae
読了日:2019/09/23
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