小池真理子さんの作品を初めて読みました。とてもレビューを書きづらい作品です。作品そのものも雰囲気がなんともぞくぞくさせる、そんな読書体験でした。読み終わってタイトルの『恋』がなるほどな！とうなずいてしまいました。素敵な読書体験でした。おススメです。

某全国紙に著者の作品紹介コラムが掲載されており 興味深い内容であったため、購入しました。 内容は予想以上に重いです。 途中で挫折しそうになりましたが、なんとか読了しました。 死に至るまでの、孤独で過酷な道のり、凄絶・・・と言えばいいのか? 綺麗ごとではない、生と死、そして人生について 深く考えさせられる小説でした。

これほどまでに心を揺さぶられ、胸を締め付けられるような恋愛小説は初めてでした。あまりに悲しい話でありながら、妙に清々しい読後感。直木賞を受賞した『恋』も素晴しかったが、この作品はそれを凌駕しています。軽井沢の冬の描写はとても美しく、登場する人物も魅力的です。上質でほろ苦い恋愛小説を探している方にぜひ出合ってほしい一冊です!