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月夜の森の梟

Mariko Koike

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022518002
ISBN 10 : 4022518006
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan

Content Description

「年をとったおまえを見たかった。見られないとわかると残念だな」作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。心の底から生きることを励ます喪失エッセイ52編。

目次 : 梟が鳴く/ 百年も千年も/ 猫たち/ 音楽/ 哀しみがたまる場所/ 作家が二人/ 不思議なこと/ 夜の爪切り/ 光と化して/ 降り積もる記憶/ 最後の晩餐/ 猫のしっぽ/ 生命あるものたち/ 喪うということ/ あの日のカップラーメン/ 金木犀/ それぞれの哀しみ/ Without You/ 先人たち/ 亡き人の書斎/ 蜜のような記憶/ 三島と太宰/ 夢のお告げ/ 喪失という名の皮膜/ 春風/ バーチャルな死、現実の死/ 受難と情熱/ 雪女/ 愛情表現/ 母の手、私の手/ 繭にこもる/ 祈り/ お別れ会/ 折々のママゴト/ シャルル・アズナブール/ 抱きしめ、抱きしめられたい/ 悔やむ/ 桜の咲くころまで/ 愛さずにはいられない/ 思春期は続く/ 動物病院にて/ 墓場まで/ 内線電話/ もういいよ/ 残された時間/ 静かな死顔/ バード・セメタリー/ つながらない時間/ 神にすがる/ かたわれ

【著者紹介】
小池真理子 : 1952年、東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。78年、エッセイ集『知的悪女のすすめ』で作家デビュー、同書はベストセラーになり、一躍、時の人に。89年『妻の女友達』で日本推理作家協会賞、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    小池 真理子は、新作を数十年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。夫 故 藤田宜永、喪失エッセイ、冒頭から思わず涙ぐんでしまいました。妻にここまで愛され、死後にLove Letterのようなエッセイを書いてもらえる藤田宜永は、心底幸せ者、男冥利につきます。改めて心よりご冥福申し上げます。 https://book.asahi.com/series/11033533

  • いつでも母さん

    夫である作家・藤田宜永さんは癌で逝った。作家である妻・小池さんの喪失エッセイ。『それにしても、さびしい。ただ、ただ、さびしくて、言葉が見つからない。』死に寄せてこう記してある。もうそこで泣けてしまう。その時に向かって2人で生きていた事実。一つとして同じ死はないけれど、これは読むのが辛い方も多いだろう。藤田さんの残した沢山の著作がある。小池さんが生きることで藤田さんは常に居るのだ。お互いを「かたわれ」だっというのは作家ならではか?それでもこれからも書くことで小池さんは生きるのだと感じた。

  • おしゃべりメガネ

    直木賞作家小池さんが同じく直木賞作家であり、夫でもある藤田さんを看取るまでとその後を綴ったエッセイです。改めて読むと小池さんが旦那さんを本当に大切にしていたのが、よく伝わります。亡くなるまでも辛かったでしょうし、亡くなってからも間違いなく辛かった様子がよく伝わります。しかし、改めて思うとご夫婦で直木賞って、本当にスゴいコトですよね。本作を読んで、改めて驚いたのはお二人が長年内縁にあって、正式にご夫婦になってからはそれほど年月が経ってないことでした。この機会に改めて、藤田さん作品を読み直したいと思います。

  • あすなろ

    小池氏と藤田氏。藤田氏が亡くなって一回り季節が巡って行く。そんな様を連載として小池氏が描き表したエッセイ。小池氏の哀しみの筆と表現の豊かさと的確さに引き込まれる。我々は、哀しみをこの様に悲しいかな的確に表現出来ないもどかしさすら感じてしまう。哀しみからの復活、再生の方法など私には分からない。分からないままにワカラナイ自体を書いてきたつもりと小池氏自身が最後に記しているが、この本は少なくともそうした哀しみある者、またはそうした哀しみを持ち続ける我々に深い共感や寄り添いを与えるものであることは間違いない。

  • 小池真理子さんの「さびしい。ただ、ただ、さびしくて、言葉か見つからない。」この言葉かすべてのように感じました。

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