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正妻 慶喜と美賀子 上 講談社文庫

Mariko Hayashi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062934619
ISBN 10 : 4062934612
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan

Content Description

幕府と朝廷の関係にも動乱の機運が高まる十二代家慶の治世。一条家の美しき姫美賀子は、英邁の噂轟く一橋慶喜に嫁いだ。「わしはどんなことになっても将軍になどならぬ」信念を曲げない夫の奇矯な振る舞いに翻弄される美賀子は、ある哀しい決意を抱く。幕末の新たな一面を描ききる、傑作大河小説を文庫化!

【著者紹介】
林真理子 : 1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。’82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーに。’86年『最終便に間に合えば/京都まで』で第94回直木賞を受賞。’95年『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞、’98年『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学賞、『アスクレピオスの愛人』で、第20回島清恋愛文学賞を受賞。小説のみならず、週刊文春やan・anの長期連載エッセイでも人気。直木賞など数多くの文学賞で選考委員を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どぶねずみ

    本書は徳川慶喜の正妻、美賀子に焦点を当てて書かれた小説。大河ドラマで徳川慶喜に興味を持った人は多いだろう。これまでにいくつか慶喜関連本を読んで、慶喜は美賀子と結婚をする前にも縁談があったそうだが、美賀子がどのような気持ちで輿入りしたのか。公家出身か武家出身かによっても女性の心構えがだいぶ違うと知った。周囲から「いずれ将軍様になるお方の正妻に」と言われながら、将軍職に就くことを拒んでいた殿様。嫁入りした頃よりも晩年の方が良い夫婦関係が築けたというが、将軍に就任後どのように夫を支えたのか、下巻が気になる。

  • 酔拳2

    希代の名君、または腰抜け、と評価の分かれる徳川慶喜に興味はあった。それを林真理子先生が書いたとなると読まずにはおれん。林先生読んだことないけど…まあ、めちゃ大作家ですよね。上巻は慶喜はそんなに出てこず、美賀姫目線で話は進む。幕末というと尊王の志士とか新撰組とかの話が定石だが、京では幕末でもほんのりはんなりです。公家ってこんなに世の中のこと知らないんだ、と驚き。正直いらんなこの人たち、なんて思っちゃいました。公家世界のネチネチした感じ、嫌っすね。後半は話が江戸の市井に転換し、何で?と思ったらそういうことか

  • ちぃ

    面白い。幕末の京都とか公卿の雰囲気が、新鮮だった。1人の少女が結婚して諦念を持つようになるまでの物語は同じ女として共感するものの悲壮感はなく、後半、激動の時代に突入していくと一気に引き込まれた。女性目線なので、血なまぐささはないが、やはり時代に翻弄されながら流れに否応なしに引き込まれつつ乗っていく様子がドキドキする。下巻も止まらない予感。

  • rokoroko

    徳川慶喜の時代。若い公家の女性が慶喜の妻になる。初々しい女性が結婚を通してどういう成長していくのだろう。下巻へ

  • ぱぴこ*2

    大好きな真理子先生。苦手な時代物もすいすいと頁が進みます。今年の大河ドラマでも中心人物である徳川慶喜。その妻、美賀君。ドラマのキャストで脳内変換でより楽しめます。続けて下巻へ。【図書館本:27】

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