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昨日のまこと、今日のうそ髪結い伊三次捕物余話 文春文庫

Mari Ueza

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167907426
ISBN 10 : 4167907429
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan

Content Description

松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した不破茜だが、良昌の体調が刻一刻と悪化していく。一方、才気溢れる絵を描く弟弟子から批判され、自らの才能に悩む伊与太は当代一の絵師、葛飾北斎のもとを訪ねる。人生の岐路に立つ若者たちに、伊三次とお文はなにを伝えられるのか。

【著者紹介】
宇江佐真理 : 昭和24(1949)年、北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学を卒業。平成7(1995)年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。受賞作を含む連作集『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』で一躍注目を集める。12年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、13年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。また『幻の声』などで6度にわたり直木賞候補にあげられた。「髪結い伊三次」シリーズは累計180万部を超えるベストセラーとなっている。27年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    松前藩に奉公する茜がいったいどうなるのか気をもんでいたのだが、嫡子・良昌の死であっけなく気がかりが消えた。出版社の紹介文には”松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した”とあるが、そのいい方は正確ではない。茜の心はもっと複雑である。茜の性格からして決意したのならもっと潔い態度をとったはず。誰が書いたか知らないが、出版社がこの程度の読み込みでは心許ない。物語はいよいよ佳境に入ったが、今後は伊与太が絵師として大成するのか、そして伊与太と茜との関係は発展するのか、そのあたりが焦点となる。

  • ぶち

    不破家の孫の誕生、伊与太の苦悩、女中奉公先のお家騒動、九兵衛とおてんの祝言、奉行所内不祥事。異なるテーマの短編ですが、どの編の登場人物たちも心の拠り所としているのは、不破家や伊三次の家とその家族です。誰もがお互いを思い合う姿は、第1作からずっと変わっていません。だからこそ、伊与太や茜、お吉、小平太、九兵衛などの若い家族や弟子のちょっとした躓きにも、読者は安心して読んでいられます。時が流れて皆がそれぞれに齢を重ねたり成長したりするうちに、自然と良い方向に収まっていくものだと安心していられるのです。

  • ふう

    人の幸せなんて本当にささやかなもの。そして、何が幸せなのかわからなくなるときもあるけど、『焦っちゃいけないよ。精進してりゃ、きっといいことがある。』そう言ってくれたお栄さんの章が一番好きです。自分の気持ちに正直に。

  • ふじさん

    不破龍之進ときい夫婦に、赤ん坊が生まれ、舅の不破友之進が名付け親で孫は栄一郎と命名される。生があれば、死があり、友之進の同僚の岩佐修理の妻が若くして亡くなる。松前藩の若君に見初められ、側室に望まれた茜は、若君の突然の死に直面し、心をかき乱す。絵師になるべく修業中の伊与太は、弟子となった後輩の才能に嫉妬し、落ち込むが葛飾北斎と出会い、励ましと勇気を貰い新たな気持ちで頑張る。魚佐の娘のおてんとの結婚に踏み切れず悩んでいた伊三次の弟子の九兵衛は、遂に結婚することになる。等、いつもながらの景色が心を和ませる。

  • じいじ

    同心・不破龍之進夫婦に、待望の長男誕生で幕が上がるシリーズ14作目。不破一家の朝は長男・栄一郎の元気な泣き声で眼を覚まします。さて、一巻一年のペースで…と産声を上げたこの《髪結い伊三次シリーズ》も残すところあと一巻になりました。作者・宇江佐さんは無念にも彼の世に旅立ってしまいましたが、残してくれた物語の数々は読み返して楽しむことができます。じっくり味わいたいと思います。

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