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愛と性と存在のはなし Nhk出版新書

Mari Akasaka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140886403
ISBN 10 : 4140886404
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan

Content Description

性的多様性が叫ばれて久しいが、性をめぐる言説は今、あまりに人を分断させ、膠着させてはいないだろうか。そして私たちはそれ以前に、自らの“性”を本当に自覚しているのだろうか?「セクシュアル・マイノリティ」「LGBT」「性同一性障害」から「セクハラ」「草食男子」まで。既存の用語では決してすくいきれない人間存在の姿を、作家自身の生の探求を通して描き出す、魂の思索。

目次 : 序章 マジョリティという幻/ 第1章 敗戦と父の不在/ 第2章 女性優位の言語空間/ 第3章 草食男子とは何者か/ 第4章 愛の不在、性の不在/ 第5章 未だ言葉がない苦しみのための言葉/ 終章 女と男から生まれた、すべての存在に

【著者紹介】
赤坂真理 : 1964年東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。アート誌『SALE2』の編集長を経て、95年「起爆者」で小説家に。小説に『ミューズ』(野間文芸新人賞受賞)など。2012年、アメリカで天皇の戦争責任を問われる少女を通して戦後を見つめた『東京プリズン』が大きな話題となり、戦後論の先駆に。同作で毎日出版文化賞など三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • tamami

    上野千鶴子さんの昨年の東大入学式式辞の話を読み、購入。女性による性的多様性について書かれた本。なんと言って良いのか、本音心理告白朦朧体とでも言って良いような(失礼)書きぶりで、個人をそのままに受け止めてという思い?はわかるものの、皆が皆そうであるならば結婚、家族を一つの形とした社会の成立はおぼつかないのではないか。評価は難しい。前述の上野さん云々は、自分の主義主張を通すためには直接関わりのない他者を貶めてもよいのかという著者の主張に賛成。引用された映画など未見のものばかりで、住んでいる世界の違いを実感。

  • ナマアタタカイカタタタキキ

    質の違いではなく、程度の差であって、私達は屡々同じ問題で悩んでいる。そもそもが普通に語ると抽象的になりがちなテーマなだけに、敢えて取り上げるのだからもっと論理的な内容なのかなと思って開いたら、想定外にポエジーな語り口で、うおおわからん、となった。それでも、想像できないことを簡単に推測したり、大雑把な分類にとらわれるようなことはせず、一人ひとり生まれ持ったそれぞれの条件の中から、自分にあったものを一つ一つ選び取って生きましょう、というメッセージは伝わった。

  • りらこ

    性別なんて面倒なものがなければ良いのにとずっと思いながらこの本を読んでいた。 異性愛が実は一番理解もしにくい難しさに溢れているという筆者の視点は、目から鱗が落ちた。

  • くさてる

    『「性の多様性を認めよう!」と人々が言うとき、ヘテロは、その対象外だ』という冒頭近くの文を読んだときは、おお、と思った。それからの問題提起にもうなづけることは多かったのだけど、残念ながら、進むにつれてどんどん論旨が散漫になっていって、著者自身の自分語りが中心になっていく。まるでTwitterのツイートを再構成しているみたいだなと思った。面白かったですが、好き嫌いは分かれるかも。

  • Taka

    著者とタイプが似ているなぁと思う。人間とはホルモンの乗り物。ホルモンの奴隷である。濁流がごとく感情が流れてきて、ぐじぐじうゆうゆかんがえて、なんとなく言葉を見つけて世界がわかった気になって。まだまだ自分は好きになれないし、セックスは嫌いだけれども、光を得た時の自分は大好きでたまらなかったりして。大好きな自分を守るためにとやかく理由をつけて拒否や無理難題。この人だ!と思ったり、勝手にどん底に落ちてみたりと忙しい。愛と性と存在のはなしとはいうけれど、著者のこのうだうだの内面に共感できる人にとっては面白い本

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