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洪水の年 下

Margaret Atwood

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000229418
ISBN 10 : 4000229419
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

遺伝子操作で新しい生物が次々に作られ、食べ物は合成物ばかり。人々は巨大企業のエリートと平民に二分されている。人工世界に異議を唱えるエコロジカル宗教団体「神の庭師たち」と、その中で暮らす孤独な女性トビーと少女レン。突然、新型ウイルスが襲ってきて地上は廃墟となってしまう。偶然生き残ったトビーとレンの運命は?圧倒的な構想力と息もつかせぬストーリー展開で読ませる近未来小説。「マッドアダムの物語」三部作の第二作、待望の邦訳。

【著者紹介】
マーガレット・アトウッド : 1939年生まれ。カナダを代表する作家・詩人。長編小説、短篇集、児童書、ノンフィクション、詩集、評論等、幅広い作家活動を展開。近年はグラフィック・ノベルのシリーズも刊行している。これまで、カナダ最高の文学賞であるカナダ総督文学賞、ギラー賞をはじめ、ブッカー賞、アーサー・C・クラーク賞、コモンウェルス作家賞、ハメット賞、フランツ・カフカ賞などを受賞

佐藤アヤ子 : 明治学院大学名誉教授。日本カナダ文学会会長、日本ペンクラブ常務理事。専攻:英語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    [あえて辛口の感想で] 下巻の後半ぐらいから物語の進み方がヤワになってはしまいか。これではディストピアではなく、サバイバルになっているように思えた。『侍女の物語 』では衝撃であった女性の性的商品としての扱い方もここまでくると安易だろう。そこを絡めてくれば描きやすいのだから。特に終盤にゾロゾロと...というのは興ざめだ。出版社には、表紙のどこかに『 マッドアダムス第二弾』と入れるのがフェアかと申し上げたい。未訳の第三弾のタイトルは『Maddaddam』わぉ、前から読んでも後ろから読んでも...、だね。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    昨日の株価下落のニュースが頻繁に流れた時、「生きている事やその実存である身体があるのにまた、実態があるかも分からないモノに振り回されるのか」と思っていた。この本にも、富は偏り、価値があるか分からない物に頼り、互いに喰らい合うその場凌ぎ状態も嫌だが、それが今なのか。後、前巻で人類はジミー以外、絶滅したと思い込んでいたので終盤、サバイバル展開に「あれ?意外と絶望的な状況じゃ、ない!」と前向きに思えるのは甘いか^^;それでも自分たちをも害す「水なし洪水」を恩寵と捉えるアダム一号の言葉には心情的な拒否が出ます

  • ヘラジカ

    畔柳氏が言っていたようにジミーはハブとしての役割を担っているようなので、幾たびもの偶然の邂逅はまだ運命的なものとして理解できる。しかし、中盤辺りからの他の人物との出会いは少しご都合主義が濃すぎるように思う。完全に荒廃していたスノーマン視点の世界とはまるで別物だ。この感覚は少し『悪童日記』に続く『ふたりの証拠』に通じるものがあるかも。悪い作品とは言わないけれど、前作だけで完結しているものとして第二部は読まないのも一つの道かなとは思った。他のアトウッド作品と比べると少し力がない。最終巻に期待したい。

  • 愛玉子

    『オリクスとクレイク』に続く第二弾ということで読み始めましたが、時系列では前日譚。水なし洪水が来ようが来まいが、女性たちはいつだってサバイバルを強要されてきたのだ、というのはアトウッドさんの得意技という感じで、正直あまり盛り上がれず。さらに『オリクス〜』とようやく話が繋がってきたのが終盤で、つまり話自体は前作からほとんど進んでいないため、結局また「早く続きを!」で終わってしまいます。覚えているうちに第三弾が翻訳されると良いのですが、さて。

  • tom

    解説によれば、アトウッドは自分の書く小説を「思弁小説」と話しているとのこと。単なるSFじゃないと言いたいみたいだけど、背景にあるのは彼女の信念らしい。上質な物語が結果として社会批判につながるのなら素直に「そうだ」と思うかもしれないけれど、社会批判が前提にあると、何やら臭い匂いを感じて楽しめなくなってしまう。そんなことを考えながら、登場人物の苦難を読む。この本は三部作の2作目。登場人物が出そろったところで、三部作に何が現れるのか、アトウッドのお手並み拝見という気分。

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