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サークル・ゲーム

Margaret Atwood

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779126833
ISBN 10 : 4779126835
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アトウッドのデビュー作、本邦初訳。不穏な空気に包まれた28篇の詩集。フェミニズム、環境問題等、アトウッドの全作品に共通するテーマがすでに現われている、注目作。

目次 : これはわたしの写真/ 洪水のあと、わたしたちは/ メッセンジャー/ 夕暮の駅、出発まえの/ チェス・プロブレムを解こうとして/ わたしの峡谷で/ カーペットに潜る/ トランプ遊び/ フックの男/ 都市設計者/ 路のうえの、愛/ プロテウスのなれの果て/ 食事/ サークル・ゲーム/ カメラ/ 冬に眠る者/ スプリング・イン・イグルー/ 女予言者/ 移住―カナダ太平洋鉄道で/ 内面への旅/ 木と石からなるもの/ 前―両生類/ 静かな生活に逆らって/ 島々/ 手紙、よせてかえす/ ある場所―断片/ 探検家たち/ 入植者たち

【著者紹介】
マーガレット・アトウッド : 1939年カナダのオンタリオ州オタワ生まれ。トロント大学、ハーバード大学大学院などで英文学を学ぶ。1966年に『サークル・ゲーム』でデビューし、カナダ総督文学賞を受賞。『侍女の物語』(1985)でカナダ総督文学賞とアーサー・C・クラーク賞、『寝盗る女』(1994)でコモンウェルス作家賞、『昏き目の暗殺者』(2000)でイギリスのブッカー賞、優れたミステリ作品に与えられるダシール・ハメット賞を受賞。さらに2017年にはチェコのフランツ・カフカ賞が授与されるなど、カナダ国内だけではなく、ヨーロッパでも数多くの文学賞を受けている。また『侍女の物語』の続編であるThe Testamentsは2019年にアトウッドにとって2度目となるブッカー賞を受賞した。作品はこれまでに40ヶ国語以上で翻訳。小説や詩、評論のみならず、児童書やグラフィックノベルの原作など、幅広い分野の作品を発表し、世界中の読者を魅了し続けている。現在、国際環境NGOであるバードライフ・インターナショナルの希少鳥類協会の名誉会長を務める。国際ペンの副会長。トロント在住

出口菜摘 : 1976年生まれ。京都府立大学文学部教授。専門は英米詩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    レイディ アトウッド。凄まじい響きの詩たち。湖畔で、その傍の草の生えた小屋の中、少し老いて、痩せた、美しさを持つ女と男。もしかしたらもう死んでいて、ベッドの上だとか、紐に吊られてとか、湖の中で、朽ちて、骨になって、それでも愛を放っている…、そんな世界に連れていかれた。表題の詩。2歳の息子と手を繋いで歌ってたな、むかし。子供の声が聴こえる。Ronud-a-Round-o' Roses,a pocket full of posies, Atishoo! Atishoo! We all fall down.

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    『侍女の物語』や『負債と報い』などでフェミニスト、文明批評作家としての印象が強かったマーガレット・アトウッド。しかし、彼女は詩人でもあるのです。今回、初めて彼女の詩集を読むことができました。もう、生者に届く事が難しい死者達の言葉、神話の再構築に現実が摺り合わさっていく。表題作は鋳型に嵌められた役割から自由になりたい気持ちに満ちていた跳ねるような言葉の裏に透ける、矯められた鬱屈は甘やかで恐ろしい。そして「スプリング・イン・イグルー」はアイルランドなどで巖のような氷が崩れ落ちる様を連想してしまい、針を刺された

  • ヘラジカ

    アトウッドのデビュー詩集。現代の巨匠作家はここから始まった。全体的に退廃、腐蝕、虚無、違和などを感じさせる詩が多く、暗いイメージに圧倒される。お気に入りは、掴みかかって来そうな欲求が見える「静かな生活に逆らって」。穏やかなものを破壊してでも剥き出しにして啜りたいという情念がすごく身近なものに感じた。解説の言う通り、あまり熱心に作品を追っていない自分でも、後の長編小説の源泉と思しき詩がいくつか見つけられ大変興味深かった。次は対訳で読んでみたいかもしれない。新作の邦訳刊行までに未読の作品を読まねば……。

  • くさてる

    そもそもわたしは詩歌の良き読者とはあまり言えなくて、このアトウッドの詩集についても、分かるような分からないようなという感じではあります。しかし、分からないなりに読み進めていくと浮かび上がるイメージがあって、そのイメージのはかなさや美しさ、あるいは寂しさや怖さに惹かれました。

  • かもめ通信

    何だか妙に心がざわついて、詩の向こう側にありそうな物語について思わず思いをめぐらしてしまう。そんな詩集だった。

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