March Classical Review List
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Posted Date:2026/02/22
このCDはクラシック音楽から祝典の場で演奏される作品を集めたアルバムです。 内容的にその殆どがクラシック・マーチと言われる分野の作品で、それを吹奏楽で編曲したものが大半です。 この手のアルバムは探せば幾つかあり選曲面でも有名所が収録されていますが、本CDは團伊玖磨の祝典行進曲と新・祝典行進曲が収録されているのが特徴で、意外とこの2曲が同時収録されたアルバムは多くないため貴重です。 演奏は船山紘良2等陸佐指揮、陸上自衛隊中央音楽隊。 1992年から1995年まで中央音楽隊長を務めた船山隊長は、クラシックのアレンジ物に関してはピカイチの演奏を残しており日本クラウンから出た吹奏楽によるクラシック・シリーズは高い評価を得ましたが、このCDでもそのスケールの大きく、音楽性豊かな演奏は中々に良く名演と言えるのではないでしょうか。 ウィーン市祝典舞曲のファンファーレでは中央音楽隊の金管の実力の高さが伺えますし、新・祝典行進曲の吹奏楽演奏はいまだにこれが1番です。 1993年4月、入間市民会館ホールで収録されたもので録音も良好。 最後に収録曲を書いておきます。 1.ウィーン市祝典舞曲よりファンファーレ(R.シュトラウス arrバンクス) 2.新・祝典行進曲(團伊玖磨) 3.祝典行進曲(團伊玖磨) 4.威風堂々第1番(エルガー) 5.戴冠式行進曲(マイアベーア arrレイク) 6.戴冠式行進曲(チャイコフスキー arrニーレンバーグ) 7.皇帝行進曲(ワーグナー arrゴトフリー) 8.戴冠式行進曲(サン=サーンス arr田野均) 9.戴冠式行進曲『王冠』(ウォルトン arrデュソイト)
レインボー .
Posted Date:2026/02/19
エリック・バンクス中佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊の演奏で収録されたアルバムで、世界の行進曲を集めたアルバムです。 録音スタッフの名前を見るに企画は日本からと思われ、選曲的には日本の行進曲ファンには非常によく知られた行進曲ばかりで、純粋な軍楽行進曲からクラシック・マーチまでを収録、海外の軍楽隊の演奏では珍しく軍艦行進曲とオリンピック・マーチが収録されているのが特徴となっています。 この点は数多い空軍中央軍楽隊の録音歴でも本アルバムはかなり異色だったのではないでしょうか。 演奏ですが、まさに現代の吹奏楽に通づるウィンドバンド的なもの。 紳士の国英国らしい上品さをどの曲からも感じさせ、ウィンドバンドらしく音楽的でいてメリハリがあり、それでいて軍楽隊の持つパワーが上手く調和された名盤だと思います。 いわゆる軍楽系の行進曲は格調高く仕上げられていますし、後半のクラシック・マーチではオケの様な多彩な表現力で、特にダム・バスターズや王冠、威風堂々はイギリスの軍楽隊の誇りを感じさせるもの。 録音は1989年1月19日に収録されており、バンクス中佐が退役する直前の録音で、もしかしたら空軍中央軍楽隊との最後の録音かもしれません。 デジタル録音なので、40年程前の録音ながら音質は良いです。 最後に収録曲を書いておきます。 1.ボギー大佐(アルフォード) 2.双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー) 3.旧友(タイケ) 4.ロレーヌ行進曲(ガンヌ) 5.星条旗よ永遠なれ(スーザ) 6.ワシントン・ポスト(スーザ) 7.国民の象徴(バグリー) 8.錨を上げて(ツィンマーマン ニュートン編曲) 9.フローレンティナー(フチーク) 10.軍艦行進曲(瀬戸口藤吉) 11.オリンピック・マーチ(古関裕而) 12.スラヴ行進曲(チャイコフスキー D.ゴトフリー編曲) 13.ラコッツィー行進曲(ベルリオーズ C.ゴトフリー編曲) 14.ダム・バスターズ(コーツ デュソイト編曲) 15.戴冠式行進曲『王冠』(ウォルトン デュソイト編曲) 16.威風堂々第1番(エルガー エヴァンズ編曲)
レインボー .
Posted Date:2026/02/18
このCDはいわゆるクラシック・マーチを集めた内容のアルバムですがその中でも戴冠式や何かの記念のために書かれた機会作品を集めた内容となっています。 ジョン・ウォーレス指揮、ウォーレス・コレクションの演奏で収録されています。 この団体、ブラスのみで構成されていますが、編成は柔軟であり、このCDでは吹奏楽編成による演奏です。 おおよそ40名前後の中規模編成で、木管はヘルプですが十分な水準、金管の鳴りの良さはさすがと言うべきで、吹奏楽らしい勢いのある演奏で悪くありません。 解釈はスタンダードなものもありますが、ウォルトンの2つの戴冠式行進曲は流石イギリスと思わせますし、イギリス行進曲ではテンポを揺らして緩急を付け、マイアベーアの戴冠式行進曲では快速テンポで演奏しており、ウォーレスならではの演奏と言えるでしょう。 この手のマーチ・アルバムは近年録音が稀になってきたので貴重と言えます。 録音は1991年1月にアビーロード第1スタジオにて収録されたもので、音質は良好です。 最後に収録曲は下記の通りです。 1.戴冠式行進曲『王冠』(ウォルトン) 2.皇帝行進曲(ワーグナー) 3.戴冠式行進曲(チャイコフスキー) 4.イギリス行進曲(エルガー) 5.戴冠式行進曲(サン=サーンス) 6.戴冠式行進曲(マイアベーア) 7.戴冠式行進曲『宝玉と王の杖』 8.シバの女王(グノー) 9.聖杯守護騎士の行進(ワーグナー)
レインボー .
Posted Date:2025/11/25
エルガー・ハワース指揮、フィリップ・ジョーンズ・アンサンブルの演奏による世界の行進曲集。 1986年に解散したこのブラス・バンドは今持って旧譜がリリースされるぐらいに人気は高い。 このアルバムは解散直前に収録された音源にそれまで収録された音源を追加したもので、世界の行進曲で、やはり何度もリリースされ続けている。 基本的に実用的作品や演奏会用のクラシック・マーチを吹奏楽用に編曲した選曲であり、著名な作品が中心。 リリブレロは日本では馴染みがないかもしれないが、イギリスでは軍楽隊のレパートリーとして有名だし、日本からは團伊玖磨の祝典行進曲が収録されていて海外バンドの演奏は珍しい。 普段は金管オンリーのフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルだが、ここでは木管や打楽器も入った吹奏楽編成。 演奏はメリハリの付いたコンサート・スタイルのもの。 イギリスらしい深い音色も時折聴けて悪くはないが、行進曲アルバムとしてはややパンチに欠ける内容だと思う。
レインボー .
Posted Date:2025/10/26
このCDはソヴィエトとロシアの行進曲と題されたアルバムで、名前の通り行進曲アルバムです。 と言ってもいきなり冒頭から国歌や愛国歌が出てくるのですが。 タイトルからしてソヴィエト時代の行進曲と帝政ロシア時代の行進曲を半々に収めた様なタイトルですが、ソヴィエト時代の作品はコンチャコフが書いたロシア行進曲ぐらいで、後はソヴィエト時代の編曲もあるものの、帝政ロシア期に書かれた作品です。 演奏者は複数いまして、1番多く演奏しているのが、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊。 第3代軍楽総監、ニコライ・ナザロフ少将と軍楽隊指揮者のニコライ・セルゲーエフ大佐とアナトリー・マルツェフ大佐の指揮で収録されています。 ナザロフ&セルゲーエフ時代のこの軍楽隊は黄金期を迎えていたと言ってもよく、力強いロシアン・ブラスと大編成ならではの荘厳なサウンドのメリハリある演奏が聴ける。 ナザロフのものでは『プレオブラジェンスキー連隊』『ペチョラ連隊』がずば抜けて良いし、『ソヴィエト国歌』『愛国歌』『インターナショナル』と言った愛国歌のパワーのある演奏も良いし、セルゲーエフは『英雄』『速歩行進曲第5番』『飛び行く荒鷲』『イズマイロフスキー連隊』『擲弾兵』あたりが良い。 マルツェフは2曲だけだが、縦線がバシッとそろったメリハリが効いた好演奏。 ソヴィエト式に編曲された双頭の鷲の旗の下にが聴きどころ。 モスクワ・クレムリン司令部付軍楽隊はLPでは幾つか録音があるが、CDはこれぐらいだろうか。 イヴァノフ大佐は1980年代にこの軍楽隊の指揮者をしており、本CDの収録曲の録音もそれぐらいだと思われる。 いかにも軍楽隊と言ったサウンドで、国防省軍楽隊に比べると人数が少ないようだが、その分小気味の良い快演が続く。 ボリショイ劇場吹奏楽団は名前の通りボリショイ劇場のメンバー中心に集められた団体らしい。 このCDでは1曲のみで、力技に頼らない正確な演奏を聴かせてくれます。 CDには1978ー1994年の収録となっていますが、実際には1969年収録のものもあり、あまりあてになりません。 また全体的に復刻の状態が悪く、音質は良くない。 特にナザロフの勝者の帰還は非常にレベルが低い(と言うよりナザロフの音源はどれも良くない) ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊の音源は後にヴィスタヴィラやカペルマイスターから再発されており、それらの方が音質は良い。 尚、音源の原盤はオリンピアではなく、メロディア原盤である。 今となっては2軍落ち感はあるが一応このCDでしか復刻していない音源もあるので、ロシア行進曲好きには注目かもしれない。 演奏者と収録曲目は以下の通り。 1.ソヴィエト国歌(アレクサンドロフ) 2.愛国歌(グリンカ) 3.インターナショナル(ドジェーテル) 4.望郷行進曲(作者不明 arrルノフ) 5.ロシア行進曲(コンチャコフ) 6.サラトフ第108歩兵連隊行進曲(作者不明 arrミハルコフ) 7.古い隊列行進曲(作者不明 arrチェルネツキー) 8.双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー) 9.飛び行く荒鷲(ブランケンブルク) 10.速歩行進曲第5番(ソコロフ) 11.英雄(作者不明) 12.第16ラドガ連隊行進曲(作者不明) 13.擲弾兵(作者不明) 14.1815年のパリ入場行進曲(作者不明) 15.イズマイロフスキー連隊行進曲(作者不明) 16.勝者の帰還(作者不明) 17.リャオヤンでの戦い(エファーノフ) 18.ペチョラ連隊行進曲(作者不明) 19.プレオブラジェンスキー連隊行進曲(作者不明) 20.パンジャブ(ペイン) 21.トートレーベン(作者不明) 演奏 ニコライ・ナザロフ少将指揮、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊 1~3、16~21 アナトリー・マルツェフ大佐指揮、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊 7、8 ニコライ・セルゲーエフ大佐指揮、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊 9~15 ヴィクター・イヴァノフ大佐指揮、モスクワ・クレムリン司令部付軍楽隊 4、5 V.アンドロポフ指揮、ボリショイ劇場吹奏楽団 6
レインボー .
Posted Date:2025/10/03
発売当時は、カラヤンがマーチ集をと驚いたものだった。ドイツ行進曲集なので納得した。軍楽隊が演奏するマーチ集と違いオーケストラのメンバーでの演奏なので、どことなく洗練された印象です。収録曲に、ベルリンの風がないのが残念に思ったので−1点。
k.k .
Posted Date:2024/07/11
このCDはフランク・レントン中佐指揮、イギリス王立陸軍音楽学校軍楽隊の演奏で収録されたアルバムです。 イギリスの作曲家、アーサー・サリヴァンの作品を集めたアルバムとなっています。 19世紀に活躍したサリヴァンは、昔からイギリス軍楽隊のレパートリーとなっており、SP時代から繰り返し録音されています。 このCDはサリヴァンの活躍したオペラの分野の作品を中心に、序曲『舞踏会にて』等のサリヴァンの管弦楽作品までを集めた内容となっていて、サリヴァンの吹奏楽作品集ではやや珍しい内容となっています。 指揮者のフランク・レントン中佐は、ゴードン・ハイランダース軍楽隊のバンドマスターや、イギリス落下傘連隊軍楽隊、イギリス砲兵隊軍楽隊の音楽監督を務めた後、1988年より陸軍音楽学校軍楽隊の音楽監督に就任しました。 1992年まで在任しましたが、在任中にバンドリーダーには2枚録音を残しておりこれはそのうちの一枚です。 演奏は非常に丁寧に演奏されており、作品の魅力を過不足なく伝えてくれる好演奏です。 尚、吹奏楽へのアレンジの大半は、レントン中佐自身によるものです。 録音年は書いてないのですが、発売年が1992年となっており、同時期なのかもしれません。 バンドリーダーらしい硬めのサウンドですが、デジタル期の録音だけあり、音質は良いです。
レインボー .
Posted Date:2024/04/18
CD初出は1990年代前半のはず、収録時間いっぱいに二十数曲の抜粋だったが、就職活動に出かける前に景気づけによく聴いた。フェアベリン行進曲やケーニヒ・グレーツァーなど大好きだった。ブラスが前面に出る派手な音ではない。金管も木管も溶け合った管楽アンサンブルという趣の音作りだったと記憶する。SACDで初めて出たときは買えず、以来長く廃盤であったので、この度の企画はマーラーの6番などとともにとても嬉しい。久しぶりにしかもSACDで再会できるのだから、今からとても楽しみだ。
kentaroh .
Posted Date:2024/03/20
アーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス管弦楽団がRCAに録音した音源を復刻した物で、行進曲を集めたアルバムです。 過去何度か発売されている音源ですが、本CDはクラシック・マーチを中心にした選曲となっています。 演奏はまさに1960年代のアメリカのオーケストラらしい健康的なサウンドと躍動感が溢れるメリハリのついた演奏でこのコンビがらしいと言えるのではないでしょうか。 『ボギー大佐』『サンブル・エ・ミューズ連隊』『忠誠』『星条旗よ永遠なれ』『国家の象徴』といった吹奏楽での演奏が主な曲はオーケストラに編曲する事により、より充実した響きの演奏で良いですし、冒頭の『ラデッキー行進曲』の跳ねるようなリズム感と絶妙なテンポの演奏は同曲の隠れた名演と言えるのではないでしょうか? 同種のアルバムはそこそこありますが、これはおすすめの一枚です。 録音は1960年代頃ではないかと思いますが音は十分聴ける水準です。
レインボー .
Posted Date:2022/04/08
このCDはRCAとタワーレコード共同で制作されたアルバムの一つで、マーチ王、スーザの行進曲を、J.P.スーザ指揮、スーザ吹奏楽団のSP盤より復刻されたものである。 内容は2000年発売の「スーザ・コンダクツ・スーザ」と一緒でジャケットを変えただけのものと言って良い。 更に加えて収録音源は確かに、スーザ吹奏楽団の演奏ではあるが、スーザ本人の物はない。 例えば『星条旗よ永遠なれ』の自作自演は1909年の商用録音と1929年の録音が残されているが、このCDの音源は明らかに別。 正体はアーサー・プライヤーが1926年に録音した録音だそうで、他の音源もプライヤーなどスーザ吹奏楽団出身の人物がタクトをとっている。 作曲家自作自演ではないのは残念だが、スーザと一緒に演奏した人物だけあって往年のスーザ吹奏楽団の雰囲気は存分に味わえる。 とくに打楽器の扱いは出版譜にないいわゆるスーザ・テクニックが使われており、資料的価値は高い。 バンド自身の技術もまぁまぁであり、最後を弱めに終わらせているのが興味深い。 古い録音なので音質はそれなり。
レインボー .
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