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天使の恥部 白水uブックス

Manuel Puig

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560721315
ISBN 10 : 4560721319
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ウィーン近郊の島の屋敷に囲われた世界一の美女。映画スターの彼女には秘密があった。死者との契約により、三十歳になると他人の思考が読めるようになるというのだ…。地軸変動後の未来都市、性的治療部で働く女性W218はある日理想の男性と出会う…。メキシコシティ、病院のベッドでアナは語る、社会について、愛について…。過去・現在・未来で繰り返される女たちの運命の物語を、メロドラマやスパイ小説、SFなど、さまざまなスタイルと声を駆使して描く。

【著者紹介】
マヌエル・プイグ : 1932年、ブエノスアイレス州ヘネラル・ビジェーガスで生まれ、映画館に入り浸りの少年時代を過ごす。ブエノスアイレスの大学を卒業後、1956年にイタリアへ留学し、映画監督・脚本家への道を模索するが挫折。1963年、ニューヨークへ移って書きあげた長篇『リタ・ヘイワースの背信』を1968年に出版し、注目を集める。アルゼンチン帰国後に発表した『赤い唇』(69)はベストセラーとなったが、1973年の『ブエノスアイレス事件』が政府によって発禁処分となり、また極右ペロニスタのテロリスト集団トリプレAの脅迫もあって、同年末、メキシコへ亡命。1990年、メキシコで死去

安藤哲行 : 1948年岐阜県生まれ。神戸市外国語大学外国語研究科修士課程修了。ラテンアメリカ文学研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン

    イベント『2021年、今年読んだ本はこれだ!』でのタッキニヤンさんのおすすめ本。図書館本で時間的制約もあり残念ながら後半は走り読みだったので皆さんのように深い感想は書けませんが、このストーリーを映画にすると面白いのでは…と感じた。

  • harass

    「蜘蛛女のキス」だけでいいかと思っていた作家であるが、評判を聞いて読みだす。現在過去未来の三つの時代を生きる三人の美女の物語が交錯する。1935年、富豪に嫁いだ映画女優は逃げ出すことに、1975年亡命した女性は闘病生活中で、元夫の訪問を受け、はるか未来文明が滅びつつあり性治療師の女性は運命の男性に出会う。一人称や三人称と会話形式が入り乱れるが現代文学にしては追えないほど難解ではない。物語として読み応えがあり、重複する細部を探す読み方も面白い。特にヒロインの悲恋、コミュニケーションの不可能性に唸る。傑作。

  • りつこ

    30年ほど前に会社の上司が「挫折した本」と言って貸してくれて、これを読んで私はラテンアメリカ文学好きになったんだけど、今読んだらどうなんだろう?と思って読んでみた。現在と未来、現実と妄想が入り乱れる話と記憶していたんだけど、読んでみると印象が違っていた。恋愛重視の女性に共感性羞恥を感じたり、社会的立場重視の男性に苛立ちを感じたりしながら、一番心に残ったのは人と人が分かり合うことの難しさ。W218のパートが一番面白かったと感じたのは、登場人物の中で唯一自分で行動を起こした女性だったからかもしれない。

  • 圓子

    プイグ、ますます好きになった。『蜘蛛女のキス』のおもしろさを信じてよかった。こんなにおもしろい上に社会批判とか哲学がきっちり入っていて、読んでいて全然飽きない。いや、だからこそそれをおもしろいというのか。人の足元にある危機感を掬い上げるような作品が好きなんだ。ともすると、身近な危機を忘れそうになるから。

  • ちり

    いきなり「ペロニスト」という単語が出て来て「(ああ、アルゼンチンだからペロン支持者ってことか…)」と察するまで若干の時間を要した(ペロンという名前がその前に登場してくれてたらすぐ理解できたと思うのだが)。なんかしらの性癖の人とかではなかった。

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