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かのこちゃんとマドレーヌ夫人 角川文庫

Manabu Makime

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041006870
ISBN 10 : 4041006872
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2013
Japan

Content Description

かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて…。元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎた日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

【著者紹介】
万城目学 : 1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    静かでほっこりにビターが混ざっています。各々のお別れを通して成長していきながら各々の「生」を紡んでいくのでしょう。悲しみの中にも逞しさを感じました。良い作品でした。

  • 風眠

    マドレーヌ夫人。かのこちゃんの猫で、玄三郎(犬)の妻でもある。かのこちゃん(小1)とマドレーヌ夫人、それぞれに出会いがあって、それぞれの別れがあって。かのこちゃんとすずちゃんの「ふんけーの友」ぶりにクスクスっとしたり、ハラハラしたり、切なくなったり。そしてマドレーヌ夫人と玄三郎の種別を越えた愛には、クラクラするほど打ちのめされるし。何気ない日常にドラマがあって、絆があって、生きている。命が愛しい物語。『鹿男あをによし』の彼がかのこちゃんパパというリンクもうれしい。乙女チックな文章も書くんだな、万城目学。

  • seacalf

    タイトルにもなっているそれぞれの名前の由来を丁寧に綴っていくのだが、それがとても素敵。この作家さんの不思議なセンスと柔らかさが伝わってくる。小さい子らしい突飛な行動と賢しさを備えたかのこちゃんの振る舞いに微笑みつつ、何と言っても、このお話の中心はマドレーヌ夫人。何ゆえ夫人?と思うが、読み進めて納得。この異種間を越えた穏やかで温かい夫婦愛と、体を張った健気な大冒険が涙を誘うのだ。数ある猫の小説の中でもかなり魅力的なマドレーヌ夫人。自分の子供時代のことも思い出しながら、爽やかさに包まれた読書でした。

  • 射手座の天使あきちゃん

    鼻てふてふ遊びに興じ「ござる」言葉を駆使する「ふんけーの友」すずちゃん&かのこちゃん 恐るべき小学一年生(笑) そして夫・玄三郎(人生を重ねた柴犬)&妻・マドレーヌ(バイリンガルなアカトラ猫) 素敵なご夫婦です♡ ちょっぴり不思議で変てこな世界にようこそ! なごみますよん♪ (^_^)V

  • ガクガク

    妻が図書館で借りていたのをちょいと借りて読了。小一のかのこちゃん、老犬玄三郎、その「妻」となった野良猫マドレーヌ夫人、そして「ふんけーのとも」となる同級生すずちゃん。何故か夫の犬語を理解するマドレーヌ夫人は、ひょんなことから「猫股」となって、ついには人間に化けての大冒険が展開される。この辺はいかにも万城目ワールドなのだが、全体的にはかのことすずちゃんのいかにも小1らしい日常の中での発見と驚き、かわいらしくもいじらしい出会いと別れの物語だ。二人のお茶会シーンの「ござる」言葉や驚きの「茶柱」話が何とも楽しい。

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