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押井守監督が語る映画で学ぶ現代史

Mamoru Oshii

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296107704
ISBN 10 : 4296107704
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 世界大戦争(1961年)―映画は「時代の不安」のタイムカプセルだ/ 007ロシアより愛をこめて(1963年)―冷戦期を象徴する「領収書100%OKの男」/ エレキの若大将(1965年)―ありえない大学生活は高度成長期の夢のカタマリ/ 仁義なき戦い(1973年)―取り残された人々の叫び「こんな“戦後”に納得できるか」/ 野性の証明(1978年)―「お父さん、怖いよ!」角川映画が業界に起こした革命/ DEAD OR ALIVE犯罪者(1999年)―Vシネで出くわした「俺がやりたかった!」映画/ 海外ドラマシリーズ ゲーム・オブ・スローンズ(2011〜19年)・THE NEXT GENERATIONパトレイバー(2014〜15年)―コストと中身の両立を海外ドラマから学んだその成果が「TNG」/ キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年)―「時代の不安」を描くエンタメ ハリウッド映画の底力を見た/ アフターコロナの日本映画―時代の不安は溜め込まれて消えていくのか、爆発するのか?

【著者紹介】
押井守 : 1951年生まれ、東京都出身。1977年、竜の子プロダクション入社。1979年、スタジオぴえろに移籍。1981年、チーフディレクターを務めたテレビアニメ「うる星やつら」がヒット、「うる星やつら オンリー・ユー」(83)で劇場監督デビュー。アニメと実写の両方を得意とする。『イノセンス』(2004)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭コンペティション部門入り。2016年、アニー賞ウィンザー・マッケイ賞を受賞。2019年より米国アカデミー会員に

野田真外 : 1967年生まれ、福岡県出身。CM制作会社を経て、現在はフリーの映像演出家。代表作は『東京静脈』(2003)、『大阪静脈』(2011)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本も、対談相手に向かって、その時代が...

投稿日:2021/04/24 (土)

この本も、対談相手に向かって、その時代が反映されている映画を一本ずつ選んで語る内容で、「50年50本」の変奏的内容。時代を熱く語ってしまうので、取り上げられている映画の内容は二の次となってしまった。対談相手が、若者ではなく一回り違うぐらいの世代ため、著者の話が一方的にならなかったところも。 60年代から70年代にかけて浴びるように映画を見ていたそうなので、同興異種な本はまだまだできそう。(ぜひ日活映画の本を出してほしい。)

アーチ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Isamash

    押井守監督と野田真外(1967年生まれの映像演出家)対談本で2020年発行。世界大戦争(1961)、007ロシアより愛をこめて、エレキの若大将、仁義なき戦い、野生の証明、キャプテン・アメリカウインター・ソルジャー(2014)などがその時代の象徴的なものとして取り上げられてる。映画というものが考えたくないものを考えさす社会的機能を有してるという押井の指摘には成程。洋画にはそれが伝統的に根付いているが邦画はそれが弱いという。ハリウッドの娯楽作品特に2番もので分かる人間には分かる裏テーマを有するとの指摘にも感心

  • ぐうぐう

    映画は「時代の不安」を記憶するタイムカプセル。それをエンタメにするのが我々の仕事、と言う押井守。『パトレイバー2』なんて、まさしくその実践だよね。だから戦後映画のぬるさへの逆襲として作られた『仁義なき戦い』を押井が絶賛するのは、とても理解できる(同じ方向性で撮られた押井の戦後史としての映画が『立喰師列伝』というのもよくわかる)。そんな押井守が憂うのは、原作もの(特にマンガ)の映画化ばかりの日本映画は、映画館が単なる「追体験の場」になってしまったということ。(つづく)

  • akihiko810/アカウント移行中

    押井守が映画を切り口に現代史を語る。印象度B+ 「現代史」と銘打っているものの、それは前半だけで後半以降は、押井が語る「ギョーカイの変遷」と押井の仕事。「映画にはその時代の不安や欲望が記憶される」タイムカプセルだ、というのが持論。面白かったのは、「Vシネと三池崇史」の項。レンタルビデオ専用という安価な表現方法とマッチしたVシネ。エロと暴力さえあればとりあえず何やってもいい、というので数多く制作されたが(安いので)配信の時代になってもはやなくなってしまった。あと、押井が結構youtuber動画見てるはの意外

  • Tenouji

    相変わらずのマッチョ感はあるが、面白かったので、一気読み。ガンダム世代なので、007のところあたりから、実感を持って読めたが、その前の怪獣映画や、ヤクザ映画の話しも興味深かった。で、主題の現代史の最先端は、「共感」自体が出来なくなってきている、と。更には、海外のマーベルにシステムを見出すところが、スゴイね。で、なんて言ううんだろうな、私は私の慣れ親しんできたメディアを、掘り起こすんだろうな、と思いました、MTVとか。

  • 山口透析鉄

    市の図書館で見かけ、押井守氏の本、2冊同時に借りています。 頭脳明晰な押井守氏がどんな映画を見てきてどう考えているのかが知れる、興味深い本でしたね。見ていない映画作品も色々出てきて、こういう本には索引が欲しいですね。 娯楽映画にこそ見えるものがあったりするというのは本当にその通りでしょうね。 私自身は最近、映画とかはもっぱら配信で見てばかりですので、配信サービスとレンタルビデオ(私も以前はかなり使っていました。VHSの頃ですね)についての氏の考えも興味深かったです。 角川映画ってどうだったんでしょうね。

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