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失踪願望。 コロナふらふら格闘編

Makoto Shiina

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087817249
ISBN 10 : 4087817245
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan

Content Description

シーナ、78歳。よろよろと生還す。

後遺症、進む老い、進まない原稿、募る一方の失踪願望……
サイアクときどきサイコウの、とある1年の記録。

新型コロナ感染後、生死をさまよい退院するも、しつこい後遺症に悩まされる日々。旅には出られず、友と生ビールは遠く、自らと向き合えば今までと何かが違う――。
若き頃から抱える“失踪への衝動”を携えてシーナが放つ、パンデミック禍の1年の記録。
〈WEB-MAGAZINE集英社 学芸の森〉で好評連載中の「失踪願望。」、2021年4月〜2022年6月の日記に加え、壮絶書き下ろし「新型コロナ感染記」、盟友・野田知佑氏ら、自らの人生に大きな影響を与えた男たちへ捧ぐ「三人の兄たち」の2編を収録。

「自分の日記なのに興味深い……浦島太郎的な気分である」

【日記の見出しより】
カニカマ、骨折、コルセット 海苔弁、コロナ、Xデー 禁酒、漂流、金メダル 相棒、オアシス、後遺症 返納、お帰り、おとなり座 衆愚、減薬、初投票 講演、ブンガク、紅葉狩り 族長、満月、ガイコツテレビ 夫婦、胃カメラ、あすなろ忌 冬ウツ、貧困、ウクライナ SF、寅さん、失踪名人 通院、タケノコ、春の海 東北、賢治、初シュジュツ アオムシ、生還、誕生日

【著者プロフィール】
椎名誠
(しいな まこと)
1944年、東京生まれ、千葉育ち。1979年『さらば国分寺書店のオババ』刊行。89年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞を受賞。
『岳物語』『大きな約束』『家族のあしあと』等の私小説、『武装島田倉庫』『水域』等のSF小説、『わしらはあやしい探検隊』を原点とする釣りキャンプ焚き火エッセイ、『出てこい海のオバケたち』等の写真エッセイまで著書多数。ジャンル無用の執筆活動を続けている。


【著者紹介】
椎名誠 : 1944年東京生まれ、千葉育ち。1980年頃より執筆活動開始。89年『犬の系譜』で第一〇回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第一一回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【一枝さんには本当に感謝している。特に歳をとってからは、彼女の繊細で注意深い視線や観察眼によってずいぶん人生を助けられたように思う】深く共鳴。あのシーナが、喜寿を過ぎ――。コロナ感染後、生死を彷徨い退院するも後遺症に悩まされるパンデミック下の1年の記録。募る一方の失踪願望。わかるなぁー。WEB-MAGAZINE「集英社 学芸の森」連載の日記に加え、「新型コロナ感染記」や野田知佑氏ら人生に影響を与えた男達へ捧ぐ「三人の兄たち」の2編を収録。『本の雑誌』創刊者にして盟友・目黒考二も、今生にお別れをしたし……⇒

  • おかむら

    コロナにかかって死にかけた?とか聞いて、20年くらいご無沙汰していた椎名誠を久々に読む。シーナ77歳なの!孫が18歳なの!とか色々驚く。腰の圧迫骨折→コロナ→白内障と後期高齢者らしい病気の数々に、あのガシガシワシワシしてたシーナがなあ…となりました、が、弱気をさらけ出してても文章の面白さは健在で、なんならむしろ良くなってた。結婚前に奥さんの実家にテレビ持ってく話いいわー。あとカヌーの野田さんの話。本の雑誌で、沢野ひとしとの思い出をかく連載「哀愁の町に何が降るというのだ」が始まったそうで、めっちゃ楽しみ。

  • ホークス

    2022年刊。椎名誠を初めて読んだのは44年前。ファンじゃないし当人も元気だけど、本書は晩年の日記(2021〜22年)という奴だろう。付き合った年月の長さを有難く感じる。タフな先輩がただのジジイになり行く姿も格別。小言も多くなった。この国のキズナとは、男社会では親分子分の関係を指す。椎名誠はそれが好きではなく、でも人間のサガと受け止め、なるべく優しい支配と依存に努めてきた。私はその世界に馴染めないが、椎名誠は最後まで信念を貫くだろう。過去を裁く愉快さより、たった今を懸命に生きる悦びをとる椎名誠は愛らしい。

  • つちのこ

    このところ著者の新刊から離れていたので、最近の動向を知るうえで読んで良かった。コロナに罹ったことも知らず、ずいぶんご無沙汰してしまった。これでは長年のシーナファンとして失格だ。前半の日記では、西村賢太について、尊敬する作家であり、日記の天才であったとその死を悼んでいる。やはり見る人は見ている。そして後半のコロナ感染記は凄まじいの一言。本当に助かって良かったと思う。カバー写真の姿は随分とやつれたように見えるが、ワッセ、ワッセとビールを飲み、カツ丼をガシガシ食っていた彼も78才だ。まだまだ頑張って欲しい。

  • 千穂

    椎名誠2021年4月からほぼ1年の日記。6月に飲み会やってコロナ罹患。救急搬送されて女子医大病院入院。家族はもう帰ってこないかもと真剣に思ったらしい。初期の頃のコロナってエクモとか使って、死が直結しているイメージだったなぁ若い頃の探検エッセイはよく読んだが、椎名さんもすっかり歳とったなぁと思いました。

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