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思い出せない脳 講談社現代新書

Makoto Sawada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065315132
ISBN 10 : 4065315131
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
沢田誠 ,  

Content Description

人の名前を思い出せないとき、ふっと思い出せたとき、脳内ではいったい何が起きているのか。日常的な「記憶の謎」のメカニズムから記憶という能力の本当の意味まで、最先端の知識を分かりやすく解説する。脳とは、こんなにも自由奔放だったのか!

目次 : 序章 記憶力が未来を決める/ 第1章 記憶を作れないと、どうなるか/ 第2章 情動が記憶を選別する/ 第3章 睡眠不足が記憶の整理を妨げる/ 第4章 抑制が働いて思い出せない/ 第5章 使わない記憶は変容し、劣化する/ 第6章 記憶という能力の本当の意味

【著者紹介】
沢田誠 : 1958年香川県生まれ。東京工業大学大学院総合理工学研究科博士後期課程生命化学専攻修了。理学博士。専門は神経化学、神経薬理学。米国国立衛生研究所ポストドクトラルフェロー、科学技術振興事業団「さきがけ研究21」研究員、藤田保健衛生大学(現 藤田医科大学)総合医科学研究所教授等を経て、2005年名古屋大学環境医学研究所教授に。2012年同所所長に就任。脳の免疫機能を担うグリア細胞の一種ミクログリアの研究を20年以上にわたり行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    脳科学に対して全く門外漢であるだけに、これまで多くの本に挑戦してきたが、その中で、本書は出色に分かりやすい。まず、脳の進化とは、脳幹・大脳基底核→大脳辺縁系→大脳新皮質と増築されてきた歴史だという説明が腑に落ちる。それを踏まえて、記憶における情動の役割の重要性/神経細胞による情報伝達の仕組み/睡眠と記憶との深い関係/抑制性神経細胞の働き/記憶の劣化など、具体的な記憶のメカニズムが大変よく理解できた。随所に喩え話も交えた、著者の分かりやすい語り口がとても魅力的。知的な満腹感を覚えるとてもいい本だと思う。

  • KAZOO

    この年になってくると人の名前やあまり使用していない固有名詞などが思い出せなくなってきます。それでこのような本を読んでいこうと思っているのですが、かなり専門的でかつ理論的な本でした。その割にはわかりやすいように各章の初めにそのキーポイントとなるような短いストーリーで何が問題なのかを提示してくれその後で詳しい説明をしてくれます。その中ではやはり睡眠が重要だということも知りました。

  • どんぐり

    「思い出そうとすればするほど、思い出せなくなる」経験をしたことはないだろうか。昨日観た映画のタイトルが思い出せないとか、読み終わった本のタイトルが思い浮かばないとか、しばしば経験する。そういう経験がある人にこの本はおすすめだ。記憶力の劣化を防ぎ、記憶力を向上させる方法は、次の3つ。@十分な睡眠をとること、Aマルチタスクをやめること、B何かに注意を向ける習慣をつけること。これに加えて、記憶したことを何かに紐づける(関連づける)こと、忘れたくない記憶を定期的に思い出すことも推奨している。→

  • tamami

    「脳と記憶」についての仕組みが大変分かり易く書かれていて、脳科学もここまで進んだのかという思いで読み進める。第2章「情動が記憶を選別する」というように、各章ごとに小テーマが設定され、始めに日常生活における「記憶」と関わる場面がストーリーとして、「記憶」されやすいエピソードで語られる。第3章「睡眠不足が記憶の整理を妨げる」など、日頃から脳とどうつき合ったら良いか考えさせる事例にも事欠かない。記憶力向上のポイントとして著者が挙げている「好奇心をもち、心を動かしながら日々を過ごす」を精々実行していきたいと思う。

  • ナミのママ

    「記憶」をメインに脳科学者が図解も取り入れてわかりやすく説明した新書。大学の講義で脳って面白いなと思った「記憶」がまさによみがえった。繊細なようで意外にもいい加減な脳。まだまだ未知な部分が多いらしいが、こんなに解明されたのか!とも思った。睡眠時間や深さに関しては以前から言われているがその大切さも説明されている。好奇心旺盛な高齢者は生き生きとしているのも納得。「覚えられない」のでなく「引き出せない」、確かに…。

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