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リーチ先生

Maha Harada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087710113
ISBN 10 : 4087710114
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Content Description

1954年、イギリス人陶芸家バーナード・リーチが大分の焼き物の里・小鹿田を訪れる。その世話係を命ぜられた高市は、亡父・亀乃介がかつてリーチに師事していたことを知らされる。
時は遡り1909年。横浜の洋食屋で働きながら芸術の世界に憧れを抱いていた亀乃介は、日本の美を学び、西洋と東洋の架け橋になろうと単身渡航した青年リーチと出会う。その人柄に魅せられた亀乃介は助手となり、彼の志をひたむきに支えていく。
柳宗悦や武者小路実篤ら白樺派の面々や、のちに陶芸家として偉大な足跡を残す富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎らと熱い友情を交わし、陶芸の才能を開花させていくリーチ。
やがて彼はさらなる成長を求めて、亀乃介や濱田を伴い帰国。イギリスの西端、セント・アイヴスに工房を開く。敬愛する「リーチ先生」の傍らで陶芸を究め続けたい。その想いを胸に遠い異国の地で懸命に働く亀乃介だったが、別れの時が訪れて――。著者渾身のアート小説、誕生!

【著者紹介】
原田マハ : 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室に勤める。森ビル在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後独立し、フリーのキュレーター、カルチャーライターへ転身。2005年、「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞を受賞し作家デビュー。2012年、アンリ・ルソーの代表作「夢」にまつわるアートミステリー『楽園のカンヴァス』で第二十五回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    12月の第1冊は、原田マハの新作です。バーナード・リーチの物語は初めてです。もう一人の主人公沖亀乃介(著者の創作)の青春譚でもありました。こういう無名の人間こそ日英の文化の架け橋だったんでしょうネ。明治後半〜大正期の数多の文化人達がイキイキと躍動していました。直木賞候補としては少し弱いですが、「好い」佳作です。

  • サム・ミイラ

    土と炎と人間の物語。師弟の愛情と時を超える親子の絆。芸術とはいったいなんなのだろう。人生の幸福とは。そのひとつの答えがこの本にはあります。英国と日本の架け橋にならんと日本を訪れた芸術家バーナード・リーチと彼に関わる人々のそれぞれの人生を穏やかに温かく紡いでゆきます。日本の近代芸術の礎を築いた人達もきら星のように出てきます。これ以上書くのは野暮。読んで下さい。涙を拭うため何度老眼鏡を外した事か。これは間違いなく朝のテレビ小説になるべき作品だと思います。某国営放送さんぜひお願いします(笑)

  • yoshida

    日本文化に魅せられたイギリス人のバーナード・リーチは日本に渡り陶芸に出逢う。リーチを支える沖亀乃介。彼の視点から日本とイギリスを舞台にした暖かな物語が紡がれる。登場人物が皆、暖かく安定して読めます。後半は引き込まれ感動しつつ読了。自身も陶芸家を志す亀乃介。リーチを献身的に支えた亀乃介の旅立ち。亀乃介とシンシアとの別れ。高市とリーチとの邂逅。人の世の縁に気持ちが熱くなります。読了後、リーチ先生の写真と作品、特にジャグを見ると感動もひとしお。好きな事を目指し、成し遂げる姿は素晴らしい。読後感暖かな作品です。

  • ミカママ

    民藝としての陶器たちが、外観はもちろんのこと、その手触りまで目に浮かぶような作品でした。陶芸への情熱、亀乃介のリーチ先生への献身と愛情。 マハさんの読みやすい文章で、最後まで引き込まれました。

  • hiro

    イギリス人陶芸家バーナード・リーチの半生を架空の親子二代の目を通して描いた、原田マハさんお得意のアート小説。リーチと交流のあった濱田庄司、河井寛次郎、武者小路実篤、志賀直哉、岸田劉生、高村光雲、高村光太郎等の実在の人物との交流と、明治から昭和までのリーチの日本とイギリスでの生活を通して、リーチが愛した陶芸と当時の日本が見えてくる。460頁を超える長編小説だが、長さを感じず一気に読んだ。これからもこの作品や『翼をください』のイアハートのように、実在の人物にもう一度スポットを当てるマハさんの小説を期待します。

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