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あの絵 のまえで 幻冬舎文庫

Maha Harada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344432482
ISBN 10 : 4344432487
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan

Content Description

「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージ――。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。

【著者紹介】
原田マハ : 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五郎賞受賞。17年『リーチ先生』(集英社)で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bunmei

    今年、最初のレビュー。人生に傷ついて心が折れそうになった人々が、また新たな一歩を歩み始めようとする、胸が熱くなる物語。そんなヒューマン・タッチなエピソードが、6つ掲載された短編集。マハ作品らしく、アート小説としての楽しみも兼ねて、各エピソードに、ゴッホ、ピカソ、セザンヌ、クリムト、東山魁夷、モネの6枚の絵画を寄り添わせている。いつもの様に、スマホで登場する絵画を検索して、改めてその味わいにも浸りながら読み進めた。著者が紡ぐ言葉の優しさや憂いというものが、残照のように心の奥深くに沈み込んで来る作品。

  • とし

    〈あの絵〉のまえで。気持ちよく読み終えました、地中美術館へ行ってみたいです。

  • エドワード

    日本中に多くの美術館がある。世界の名画が鑑賞できる。普段は感じないが、実は驚くべきことではなかろうか。広島、岡山、箱根、豊田、長野、そして直島。この中で訪れたことがあるのは岡山の大原美術館だけだけど、その環境の良さ、展示作品の立派さには感動した。日々の生活や夢を追って進み続ける日常の中で、ふとしたきっかけで鑑賞した絵画に力をもらう。疲れが吹き飛ぶ。そういうことは、確かに、ある。音楽も、そうだ。広島市のゴッホ。豊田市のクリムト。いつか観てみたい。東山魁夷の「白馬の森」の章は息子が親に先立つ話で悲しかったよ。

  • ふう

    クリムトの色彩にあふれた表紙に惹かれて手に取りました。頑張っているのだけど何だかうまくいかない人々の暮らしに、ふと登場する6枚の絵画。絵画はどちらかと言えば控えめな存在ですが、人と人をつなぎ、未来へと一歩を踏み出す力をくれます。それは有名な絵でなくてもいいのでしょう。そのときの心の状態に寄りそってくれるもの、絵画でも音楽でも本でも、その出会いを大切に思えることがすてきなことですね。わたしも、モネの池の前でゆったりとした時間を過ごしたいなと思いました。

  • Karl Heintz Schneider

    「いつかあなたと、あの絵のまえで」1枚の絵にまつわる6人の物語。1話が30ページほどだからスイスイ読めてしまう。「常設展示室」に似てるかも。原田マハさんの美術系小説と言えば「楽園のカンバス」「ジヴェルニーの食卓」などが有名だが、これらの舞台はいずれも海外。それに比べて本書は全て国内の美術館が舞台となっており、行こうと思えば行けないところにあるものばかり。舞台が海外だと、どこか現実離れした感じがするが、本書はそういう意味で日本人にも馴染みやすいと思う。

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