【特集】 ブリティッシュ・ビートと黒人音楽
先日行なわれて日本じゅうにセンセーションを巻き起こしたザ・フー初の単独来日公演。そのツアー・タイトルは“Maximum R&B Japan Tour”というものでした。この“Maximum R&B”というのは、ザ・フーのサウンドの代名詞として60年代から使われてきている言葉なのですが、ソウル・カヴァー・バンドというわけではなかったザ・フーに何故、“R&B”というコピーが使われたのでしょうか? 今月の特集では、60年代半ばまで(つまり英国での“本格的な”ブルース・ブーム以前)の時期に、ストーンズやヤードバーズ、そしてもちろんビートルズらブリティッシュ・ビート勢が黒人音楽をどういう形で解釈、消化し、そして自分たちのサウンドを作り上げたのかを検証していきます。その際に留意するキーワードのひとつが“R&B”。もうひとつは、これもザ・フーの代名詞である“モッズ”です。
■ ブリティッシュ・ロック勃興の起爆剤となったアメリカからの漆黒のエナジー(大鷹俊一)
■ 60年代前半の英国R&Bスタイルはどう定義すべきなのか?(和久井光司)
■ モッズ的視点から見たブリティッシュ・ビート(小松崎健郎)
■ 黒っぽさが光る英国ビート名曲50選(犬伏功、小松崎健郎、若月眞人)
■ グラフィック・ステーション
ローリング・ストーンズのリニューアル紙ジャケ・シリーズ、間もなく完成!
60年代前半の英国ロックと黒人音楽の関係を知るための英国盤ほか
日本盤シングルで見る黒人音楽の影響を感じさせる英国バンドの名曲
■ 英国シーンに多大な影響を与えた“元祖”R&Bの重要曲20選(小出斉)
■ GSブームが頂点の68年に興った日本独自の“R&Bブーム”(サミー前田)
【特集】 マイケル・ブルームフィールド
■ ロック黎明期に時代の寵児となった“忘れられた天才ブルース・ギタリスト”(小尾隆)
■ ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(小川真一)
アルバム未収録曲/参加作(中村彰秀)
□ シャイン・ア・ライト
マーティン・スコセッシがローリング・ストーンズを捉えた映画
□ 都倉俊一
ピンク・レディーをはじめとする数多の大ヒットを手がけてきた作曲家が語る(前園直樹)
□ CCR
結成40周年アニヴァーサリー・エディションが紙ジャケでリリース(宇田和弘)
□ イッツ・ア・ビューティフル・デイ
伝説的なサイケデリック・バンドの紙ジャケ(五十嵐正)
□ ジョセフ・ウィリアムス
トトの3代目ヴォーカリストがビートルズ・フリークぶりを語る(金澤寿和)
□ クリスチャンヌ・ルグラン
ミシェルの姉が往時と変わらぬ見事なスキャットを日本で披露(濱田高志)
□ 新素材系CD
SHM-CDに代表される新素材系CDのリリースが加速中(武田昭彦)
□ ジャックス
“正規”音源すべてと貴重ライヴ音源などをまとめた3枚組(森サリー)
□ 東芝歌謡ポップス
黄金の遺産が一挙に紙ジャケ復刻!! 草野浩二氏が語る(鈴木啓之)
□ 広沢虎造
浪曲のLP音源にアニメ映像を付けDVD化した画期的な試み(中村とうよう)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
洋・邦ロックをはじめ、あらゆるジャンルの旧音源コンピレーションやオリジナル再発を、毎号およそ200タイトル、約50ページにわたり丁寧に紹介。他の追随を許さない圧倒的な情報量!
◆新録アルバム・ピックアップ
編集部が厳選する注目作
◆インフォ・ステーション
ニュース、リリース/コンサート情報など
◆連載
ノーマン・シーフが迫るアーティストの素顔
ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)
大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録
ブラウン管の向こうの音楽職人たち(濱田高志)
レコ屋日記(中野泰博)
ちょっと一服(コモエスタ八重樫)
ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)
海外盤DVD音楽ソフト情報(赤岩和美)
ジャズ〜ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)
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