クラシック音楽を楽しむのはマゾだ! 期待して聴きに出かけては凡庸さに落胆しながらも「やっぱりダメだったか!」とニンマリ。長時間CDに聴き入って精神と肉体を酷使して満足するファン。――ファンというひねくれ者たちの被虐の悦楽を称賛する逆説の嵐!
【目次】
特集 クラシック被虐の悦び
わたしは血 須永恆雄
被虐の悦びは「ロマン派の流儀」の本質だった――「名盤・奇盤の博物学」断章 竹内貴久雄
逃げる 許 光俊
被虐のオペラ・ヒロイン 杉本のりひこ
SMは芸術である 浮谷ノア
特別アンケート 私が思う被虐的音楽(家)とは?
池田卓夫/喜多見 慧/許 光俊/佐藤慎太郎/尻野あんな/高野麻衣/中野和雄/宮山幸久
鼎談 撃論 語って砕けろ!――クラシックとはマゾなり? 許 光俊/鈴木淳史/片山杜秀
最近のクラシック万華鏡
ニッポンは死んだ? クラシック万歳!? 鈴木淳史
最近聴いたもののなかから――ペーター・レーゼルと宮本文昭 平林直哉
くらせらへようこそ!第8回 まつもとだいすけ
連載
いまさら維納?(8) ティーファー・グラーベンのベートーヴェンの家 その3 大前田 青
今春のウィーンの演奏会から
チェロ曲CD列伝(8) J〜KL 近藤健児
異稿・編曲CD(8) シベリウス 近藤健児
むしもすきずき楽興のとき(8) 草津晴雨 須永恆雄
ヒストリカル獣道(8) ワルターのステレオ録音とフルトヴェングラーのLPボックス 平林直哉
究極邪悪、クラシックでポン!(8) 今日も楽しくクラシックの巻 許 光俊
反時代的クラシックのススメ(8) ヴィスコンティの『神々の黄昏』7――『ファウストゥス博士』の影 梅田浩一
乙女ライターMのひみつ日記(8) 第七音楽界彷徨 高野麻衣
【著者プロフィール】
許 光俊(キョ ミツトシ)●編著
1965年、東京都生まれ。音楽評論家、慶應義塾大学教授。著書に『問答無用のクラシック』『コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ』(ともに青弓社)、『痛快!クラシックの新常識』(リットーミュージック)、『世界最高のピアニスト』(光文社)ほか多数。♪読者のみなさま、執筆者のみなさま、そして青弓社のみなさま、8号にもわたってご声援、ご協力、どうもありがとうございました。
鈴木 淳史(スズキ アツフミ)●編著
1970年、山形県生まれ。売文業。著書に『背徳のクラシック・ガイド』『クラシック悪魔の辞典』『萌えるクラシック』(いずれも洋泉社)、『不思議な国のクラシック』(青弓社)など。♪なんやかんやベゴのヨンダレみてえに続いちょった『クラシック・スナイパー』誌もめでたく今号で終わり。ご愛読ありがとありました。
目次 : 【特集】クラシック被虐の悦び / ●わたしは血 須永恆雄 / ●被虐の悦びは「ロマン派の流儀」の本質だった 竹内貴久雄 / ●逃げる 許光俊 / ●被虐のオペラ・ヒロイン 杉本のりひこ / ●SMは芸術である 浮谷ノア ・・・他
【著者紹介】
許光俊 : 1965年、東京都生まれ。音楽評論家、慶應義塾大学教授
鈴木淳史 : 1970年、山形県生まれ。売文業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)