Clarinet Quintet, Clarinet Trios, Quintet: Johanns(Cl)Karmon(Vn)Willwohl(Va)Hulshoff(Vc)Triendl(P)Etc

ラーボア：クラリネットを伴う室内楽作品集

オーストリアの作曲家・ピアニスト、ヨーゼフ・ラーボアの室内楽作品集第4集。ラーボアは3歳の時に失明するというハンディを背負いながらも音楽教師として大成。シェーンベルク、アルマ・マーラーの最初の教師を務めたほか、20世紀初頭の音楽家たちと親交を結びました。なかでも戦争で右手を失ったパウル・ヴィトゲンシュタインを指導したことは彼の生涯にとっても大切な出来事であり、ブラームスを思わせる落ち着いた作風による80曲ほどの作品のほとんどは裕福なヴィトゲンシュタイン家の尽力によって出版されました。
　このアルバムではヴィトゲンシュタインのための「左手ピアノのための」2作品を含むクラリネットを用いた作品を収録。クラリネットはパウルの弟で後に言語学者として名をなしたルートヴィヒが演奏していた楽器であり、これらの曲を聴くと彼が優れた奏者であったことが窺えます。
　2001年に25歳の若さでケルンWDR交響楽団の首席クラリネット奏者に就任したトルステン・ヨハンスを中心に、ラーボア作品を得意とするピアニスト、オリヴァー・トリンドルら名手による演奏です。（輸入元情報）

【収録情報】
Disc1
ラーボア：
1. 五重奏曲ニ長調 Op.11〜クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのために
2. 三重奏曲ト短調〜クラリネット、ヴィオラと左手ピアノのために

Disc2
3. 五重奏曲ニ長調〜オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのために
4. 三重奏曲ホ短調〜クラリネット、チェロと左手ピアノのために

　トルステン・ヨハンス（クラリネット）
　オリヴァー・トリンドル（ピアノ）
　ニーナ・カーモン（ヴァイオリン：1）
　アンドレアス・ヴィルヴォール（ヴィオラ：1,2）
　アレクサンダー・ヒュルスホフ（チェロ：1,4）
　ユーリ・ヴァレンテイン（オーボエ：3）
　プジェミスル・ヴォイタ（ホルン：3）
　テオ・プラート（ファゴット：3）

　録音時期：2020年6月13,14日（1）、10月29,30日（2）、12月14-16日（3,4）
　録音場所：ケルン
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）