CD Import

Parranda!

La Sardina De Naiguata

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
40558
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Track List   

  • 01. Abran La Puerta
  • 02. Parranda Calle
  • 03. Volvere
  • 04. Pajaro Amarillo
  • 05. Guayana Es
  • 06. Potpourri 'Ali Primera'
  • 07. Tambores De Naiguata
  • 08. El Pilon
  • 09. Flor De Loto
  • 10. Potpourri Del Gallo Pinto
  • 11. Rio Manzanares
  • 12. Bandido
  • 13. Carmela
  • 14. Potpourri 'Sabor A Navidad'

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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…ベネスエラのアフロベネソラノな伝統民族...

投稿日:2017/08/10 (木)

…ベネスエラのアフロベネソラノな伝統民族音楽の一端を垣間見れる入門用としては、いい感じのアルバムだと思う… この、ベネスエラのアフロカリビアン系、 またはカーニバル等の祝祭音楽系伝統音楽に特化したアルバム… La Sardina de Naiguatá(ラ・サルディナ・デ・ナイグアタ) の 「Parranda! Venezuelan Carnival Music」 (全14曲計56分)は、 2012年に発売されたアルバムみたいだけれど…自分にとっては… 毎週聴いているNPRのAlt.Latinoの 今年2017年2月上旬の放送で、 「For Black History Month, Celebrate Afro-Latino Music With Smithsonian Folkways」 という…米国では毎年2月は黒人歴史月間で、 この番組でも、2月はソレに因んだ特集が組まれることが多いんだけど、 ラテンアメリカ系の音楽や文化を取り上げるこの番組としては、 アフリカ系米国人(黒人)で、かつ、ラティーノである…つまりは、 アフロラティーノな人達の音楽… キューバやドミニカ共和国やプエルトリコ等のカリブ海地域、 あと南米でもカリブ海に面したコロンビアやベネスエラの沿岸部地域、 の音楽、更にはソレとは別件で、 米国よりも黒人の数が多い南米の国ブラジルの音楽の特集とか、 そんなのがコレまでに色々と放送されていて、その中で、 上述の2017年2月上旬の放送では、 そういう観点+Smithsonian Folkwaysの膨大なアーカイブから、 ってことで、 Smithsonian Folkwaysの名誉キュアレイターの人をゲストに迎えて、 Smithsonian Folkwaysの約5万曲のアーカイヴの中から、 厳選したアフロラティーノ系楽曲を7〜8曲紹介する…という特集放送、 だったんだけど…その中で、 放送内では曲は紹介されなかったんだけど、 番組サイトの放送記事ページでは、 このアルバムの中の曲も1曲紹介されていて…その際に、 色々と確認してみると、 自分は今まで、 自分の中で縁があって聴いたことがあったベネスエラの音楽、 っていうと、 ベネスエラのロックバンドLa Vida Boheme(ラ・ビーダ・ボエーム) の音楽だけだったんだけど… ベネスエラにも、色々な音楽があるんだな…と分かって… まぁ、 いきなりその全てを理解するのは無理だろうけど、 とりあえず、 このアルバムで、そういうベネスエラの地元音楽に少し親しむキッカケに、 なればいいかな…と思って、注文してみた、 という感じ…。 で、実際に聴いてみて…より正確には、 7月上旬に手許に届いて、 1ヶ月間、とにかく聴き続けてみて… …全体的な印象としては、 各種打楽器、管楽器(トランペットとトロンボーン)、 弦楽器(エレキベイス)、あとピアノまたはキーボード系、 そして歌声…という感じで、 賑やかに色んな音が混ざり合い溶け合っている楽曲群、 という印象。 で、歌声も何か、たとえば、 3曲目「Volvere」(ボルベレ/I will return) は、ボールベレー♪ボールベレー♪と連呼とか輪唱してるところが、 強烈に印象に残る…みたいな、 そういう感じの曲が何曲もあったな、という印象だったり… 一方で、 このアルバムの収録曲は、ジャンル的には5つくらいのジャンルに、 分けられるみたいだけど、 まだ今の自分では、全てを細かく識別出来てはいない、 んで…今後も、繰り返し聴いて、ジャンルごとの違いを明確に、 識別出来るように、なれたらいいかな… と。 全体的には、そういう印象の中、 個人的に、あっ!という感じで印象に残ったのは、 7曲目「Tambores De Naiguata」 (タンボレス・デ・ナイグアタ/Drums Of Naiguata) を聴いてみて、 コロンビアのとは違って男性も歌う男女混合のBullerengue(ブジェレンゲ) みたいな印象を受けたというか… 序盤から基本的にメインヴォーカルは女性だったけど終盤、 男性ヴォーカルがメインに切り替わってるのが印象に残った… …っていうか、コレ、音やリズムだけ聴いてると、 全くキリスト教と無関係な音楽かと思いきや、 John the Baptist(洗礼者ヨハネ)に敬意を表する伝統音楽とか、 そういうアレでもあるんだとか… 大体、歌い踊ってるその衣装からして…あぁでも、 こういう現地民がスペインに植民地にされた際に、キリスト教に改宗した、 ということか……そう思うと、何か凄いな… みたいな、そんなことを思ったり。 …その他、現時点までで学んだことっていうと… Naiguata(ナイグアタ)は、 ベネスエラ中北部にあるバルガス州の中の区… バルガス州は北にカリブ海に面し東西に細長くのびる州で、 山地が海岸まで迫り、平地に乏しい…そんな地域で、 Pico Naiguata(ピコ・ナイグアタ)という標高2,765mの山がある、 海岸と山の町…みたいな… 首都のカラカスからそう遠くない場所…カラカスがある盆地の、 北側の山地を越えて海に出たら、その辺、みたいな…。 calipso(カリプソ)は、ベネスエラの北東部の沿岸沖にある隣国 トリニダード・トバゴ発祥のアフロカリビアン音楽で、 それがベネスエラの沿岸部にも伝わり定着しているという音楽ジャンル。 parranda(パランダ)は、プエルトリコからベネスエラまで、 カリブ海地域各地で、アフリカ系音楽要素と先住民音楽要素とが混ざり合った、 音楽または音楽劇。このparrandaという言葉は、 ベネスエラでは特に、お祭り騒ぎの賑やかな音楽、というだけでなく、 クリスマスの祝祭に関連したフォーク音楽、 ラテンアメリカ圏でのクリスマスキャロル=Aguinaldo(アギナルド) を指す言葉でもある、んだとか。 fulia(フリア)は、ベネスエラ沿岸地域に根付いている伝統民族音楽で、 5月3日の「Cruz de Mayo」とか「Fiesta de las Cruces」 と呼ばれるキリスト教関係の祝祭または儀式で奏でられることが多いリズム、 なんだとか…。 そういう宗教的なアレで、ってこともあってか、 fuliaは、リズム的にはアフリカ系の豊かなリズムを含む音楽だけれど、 踊りは伴わないことが多い、 という伝統音楽ジャンル、なんだとか…。 Vals(バルス)は、ワルツ、だよね…19世紀に欧州から入ってきて、 19世紀半ばにはもうベネスエラの音楽の一部分として組み込まれるような、 そんなふうに浸透した音楽要素ってことに、なるんだとか。 Ali Primera(アリ・プリメラ/1942-1985)という、 ミュージシャンで、作曲家で詩人で政治運動家でもあったという人が、 ベネスエラに昔いた、ってことらしい。 Billo FrometaことLuis Maria Frometa Pereira(1915-1988)という、 ドミニカ共和国出身の作曲家で指揮者、みたいな人が、 1937年にベネスエラにやってきて、ベネスエラで音楽キャリアを成功させ、 今でもクリスマスの定番曲みたいな感じで、 彼の曲がベネスエラ国民に愛され聴かれ続けている… ということらしい… …付属の分厚い…英語とスペイン語両対応の解説冊子、 その中には、地図も載っているので… …今まで、ベネスエラって国の存在や、首都がカラカスだ、 ってことは、知ってはいたものの、 その、土地勘的な部分ってのは、全然持っていなくて、知らなかったんだけど、 今回の、この、 ナイグアタの各種伝統音楽のアルバムを聴いたことで、 カリブ海沿岸沿いの、 ナイグアタを含むバルガス州や、 そこの海岸に迫る形で存在する山地を越えた盆地部分に、 首都カラカスがある、とか…その他、 今までよりも少し、ベネスエラという国の具体的な土地勘とか、 場所場所の魅力、みたいな部分を、 音楽と共に知ることが出来たんで、そういう意味でも、 今回コレを、買った甲斐があったと思う。 今、2017年8月中旬頃の時点では、 ベネスエラは、大変な国内情勢になっているけれど、 今の現地の人達は、彼らの文化が育んだ、 こういう豊かな音楽を、聴いて楽しんでる余裕とか、 あるんだろうか? …そんな心配のような気持ちも抱きつつ… いつか縁があれば、 ベネスエラのことを音楽でもそれ以外のことでも、 もっと知ってみたいな、 と…そんなふうに思えたのもよかったし、 今後も、気長に末永く、 繰り返し繰り返し、聴いて、楽しめればいいかな… と、そんな感じです。

♂猫Junn-Junn さん | 東京都 | 不明

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