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瓶詰の地獄

Kyusaku Yumeno

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041366141
ISBN 10 : 4041366143
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan

Product Description

極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い繁る、南国の離れ小島。だが、海難事故により流れ着いた可愛らしい二人の兄妹が、この楽園で、世にも戦慄すべき地獄に出会ったことは誰が想像したであろう。それは、今となっては、彼らが海に流した三つの瓶に納められていたこの紙片からしかうかがい知ることは出来ない……(「瓶詰めの地獄」)。読者を幻魔鏡へと誘う夢野久作の世界。「死後の恋」など表題作6編を収録。

Content Description

極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い繁る、南国の離れ小島。だが、海難事故により流れ着いた可愛らしい二人の兄妹が、この楽園で、世にも戦慄すべき地獄に出会ったとは誰が想像したであろう。それは、今となっては、彼らが海に流した三つの瓶に納められていたこの紙片からしかうかがい知ることは出来ない…(『瓶詰の地獄』)。読者を幻魔境へと誘う夢野久作の世界。「死後の恋」など表題作他6編を収録。

【著者紹介】
夢野久作 : 1889年福岡県に生まれる。幼名杉山直樹。慶應義塾大学文学部中退。禅僧、農園主、能の教授、新聞記者と、種々の経歴をもち、1926年「あやかしの鼓」を雑誌発表して作家生活に入る。36年春、生涯を終えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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夢野久作の頭の中っていったいどうなってん...

投稿日:2012/10/21 (日)

夢野久作の頭の中っていったいどうなってんの??  というのがまず始めの感想でした。瓶詰の地獄に関しては、美しく悲哀な地獄、とでも言いましょうか・・・・短い話なのですが、読み終わると、確かに地獄だ、と思わされました。と同時に悲しいとも思わされます。兄弟、姉妹、等がいる人が読んだら、うぇっ・・・となっちゃうかもしれません。他の話も流石夢野久作と言えるおどろおどろしい話ばかりでした。こんな話ばかり思い付くのは、どういう脳みそしてるからなのか不思議です!

ひ〜ちゃん さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    何の前情報もなしの初夢野久作氏。衝撃、の一言。 何だろうこの禍々しさ。ざわざわぞわぞわ心が落ち着かない。世の中にはもっと残酷な話や残虐な人がいるし耳にする筈なのに。なんだか、目にしてはいけない、人の恥部のようなものを惜しげもなく眼前に晒されているような衝撃。 江戸川乱歩と本書を並行して読んでいる時は流石に心が辛くて、その後はちびちびと読んだ。でもなんだろう。食傷気味でもたれているけど、たぶんきっと少女地獄も読むだろうな。

  • 青蓮

    狂気と猟奇に満ちた悪夢のような短編集。「瓶詰の地獄」「人の顔」「死後の恋」「支那米の袋」「鉄槌」「一足お先に」「冗談に殺す」7編収録。これぞ夢野久作!と言った佳作揃い。読めば胸が悪くなること請け合い(褒めてます)。白眉は矢張り表題作だろう。これを漫画化した丸尾末広さんの作品も再読したい。奇妙な味わいのある「鉄槌」や「ドグラ・マグラ」を彷彿とさせる「一足お先に」も不気味に素敵。夢野久作ワールドを大いに堪能しました。

  • (C17H26O4)

    怪談の代わりに手に取る。コワクテ背筋がゾクゾクする。夏に合う。嫌悪感を覚えるのに頁を捲る手が止まらない。狂気が美しく思えて思えて、オソロシくて堪らない。人の奥底に眠っていたものが目覚めた瞬間に立ち合ってしまった。感情と理性のベールが剥がれ、願望がすっかり剥き出しになるのをこの目で見てしまった。成し遂げたことが、まさに己れの願望であったとハタと気付いたときの顔を、狂気の笑みを直ぐ目の前に見ているようだ。その笑みが読者に問いかける。オマエも私と同じではないのか?イヒ、、、、

  • tokko

    たった十数ページ、三枚の手紙を読者に提示するだけで想像を膨らませることのできる「瓶詰の地獄」。本当のところはどうだったのか、誰にもわからない「一足お先に」。短編だけに余計に「想像させられた感(しかも大抵は嫌な想像)」が強く残った。

  • 優希

    久作の世界が凝縮されている短篇集でした。刺激的で猟奇的。嫌悪感を感じる人もいるように思います。でも、それでも独自の世界観で影を描くのが久作なのだと思わされました。

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